バイオハザード夢小説2(短編集) (ページ18)

今日:9 hit、昨日:11 hit、合計:71,162 hit

可憐な華の棘は痛い4(バ/レオン) ページ18

『レオン、数日は仕事で家離れるんじゃなかった？なんでここにいるの。…それとも、やることやったから満足？…どーせ僕にセクシーさがないから浮気したんだろ？あ、あと悪かったね。あの時タイミング悪くてさ。さすがに萎えたろ？』
『だから、それは…！！それに、俺はそういうことでシオンを選んだわけじゃ…！！』

『え、それ遠回しに魅力皆無だって言ってる？自覚してないわけじゃないけど人に言われるとくるものあるね。もう一発行こうか。ほら、歯ァくいし…『そこまでだシオン』うわっ！？』

口から出てくるのは憎まれ口ばかり。
それでも、遮ってでも言い返してこないレオンにはどんどん憤りは募るばかりで。

もう一発蹴りを入れようとレオンに歩み寄った時、後ろからクリスに抱え上げられた。
それはもう軽々と。

椅子に座らされ、頬を撫でられる。

『シオン。あいつと喧嘩したのも、なんとなくだが理由も分かった。だから、先に俺が話す。ここで待っていろ、いいな？』
『………分かった…』
『ん、いい子だ』

しゃがんで目線を合わせたクリスの言葉に渋々頷くと微笑んで頭を撫でてくれる大好きな大きな手と、額へのキス。

『レオン、あの通りシオンとは今落ち着いて話せないだろう。俺が代わりに聞く。異論はないよな？』
『…あ、あぁ……』

レオンの肩に手を置いて比較的穏やかに話すクリスだが、目は笑ってない上に肩に乗せられた手に力が入る。

レオンは断れないと感じ、クリスとともに別室へ入った。

『……で？お前何したんだ？理由によっちゃぶん殴るぞ』
『…売人を追ってた。他のエージェントと組んで。路地裏での取引を抑えようとした時に後ろから人の気配がして…組んでた奴にキスをされた。で、そこをシオンに見られた。それだけだ』
『なるほどな…。で、お前は女と組む仕事だともNYでの仕事だとも何も言わなかったわけだ。そりゃあ誤解されるだろうよ。』

今すぐ殴りたい衝動を抑えてレオンと言葉を交わす。
どうやら、犯人の追跡で女性と組んでた時に起こったことらしかった。

結局売人も現れず探してるところだという。

『だが、仕事の内容を話すわけには…』
『全部じゃなくても、組むやつのことは話せるだろう。断ることもできたはずだ。それをしなかったのはお前だろうレオン』

クリスの正論に黙ってしまうレオン。
そんなレオンを背に、戻るぞ、と一言言ってクリスは部屋を出た。