それは密かな1(バ/レオン/裏) ページ2
『んー……』
今日はドライブデートの日
途中コーヒーショップに寄ってドリンクを買うことになったのだけど…
レオンが買ってきてくれるのはいい
僕が好きな味をしってるから、飲んだことなくても大抵美味しい
でもね?
『なーんでコーヒー買うだけでナンパされるのかなぁ…』
そう。彼はカッコいい
ガタイのいい引き締まった身体に、整った顔立ち
世の中の女性はそりゃ放っておかないだろう
今ナンパをしてる女性だって、スタイルいいし色気も抜群
僕にはないものばかりだ
けれど
『レオンは僕のなのになぁ……』
思わずそんな言葉が漏れる
首輪でもつけておくか?
そしてリードは僕がもつ
んー…流石にやめよう…
そんなことを考えていると女性が付いてくるにも構わずに車に歩いてくるレオン
いや、やめてくれ。僕まで巻き込むな
そんな思いも虚しく運転席側のドアが開いた
『シオン、待たせてすまない。ほら、これ』
『ん…ありがと、レオ…』
ん?僕はなんで今キスされた?
気付いて?後ろの女性、すんごい顔してる
僕刺されないかな……
『見ての通り彼女とデート中でね。俺は彼女にぞっこんだから、他を当たってくれ』
そして言い放つ言葉
本当にやめてくれ…顔が熱い……
諦めたのか呆れたのか、踵を返してコーヒーショップの方へ戻っていく女性
あそこで逆ナンの獲物を探しているのか…そんなことを思った
『ん?シオンどうした?』
『もおやだ……なんでそんなことサラッと言うの……』
『えー…事実だから?』
『ばか……』
運転席に座ったレオンがクスクス笑いながら頭を撫でてくれる
そしてその手は頬に滑る
あっ…これは………
『…ダメ………丸見えなのやだ…』
する事が分かったから、レオンの口に手を当ててガードする
それも予想済みだったのか、残念だ。なんて態とらしく肩をすくめる
なんだか遊ばれてる気分だ…
61人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えんか | 作成日時:2019年7月2日 10時