これ以上好きにさせないで (ページ11)

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一松side

おそ松兄さんが連れて帰ってきた女は、見とれしまうほど美しく、透き通る声をした、美少女だった

まるで、昔の雰囲気が一欠片もないほどの美しさをもっていた

『えと、流れ的に私が自己紹介した方がいい感じですかね、』

一「まぁ、そうでしょ…」

『あ、はい。私は、櫻井Aです、』

お「えっ！？そんだけぇ～？」

『えぇっ！？駄目ですかね、』

焦ったときに、早口になるのは変わってないかも

いつも自分より人のことを一番に考えていた

『聞きたいことがあれば、』

十四「はいはいははいはーい！！いっすか！？いっすか！？Aちゃんは、何歳！？」

『17です』

十四「わー！僕らの5こ下だねぇー！！」

ああやって明るく振る舞ってるけど、なんかかくしてんだよな、我慢してさ

それなのに僕は、俺は、気づいてやることすらできなかった、守ってもやれなかった、

だから、弱い自分が嫌で、強くなろうと思った…

いいや、違う、強くならないと、“大切なもの”を守らないといけないんだって、決めたんだ、

俺たちは、ずっと探してきた、何年も、お前を探し続けてきた

ようやく見つけたのに、何で、なんでお前は何一つとして覚えてねぇんだよ、忘れてんだよ、

お願いだから、思い出して、たった一人の大切な妹なんだ、

今からは俺が、俺たちが守ってやる、だから、だからっ、

思い出して……

A…