フラワーショップ ページ47
今まで、テレビでリアル鬼ごっこみたいな番組
を見ると逃げる人達は、残りの時間を必死に
祈って逃げ惑っていた。
それを見る度に心の中で大袈裟だと笑っていたのだが…
実際に自分が逃げる立場に立った今
『逃げる』という行為をする時には
いつもならあっという間な時の流れも
遅く感じ、祈るように早く着いてくれと願う程なんだと
人生で初めて身をもって知る。
ーﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙッ…
手元のスマホが震えだしディスプレイには｢茜｣の文字。
｢もしもし？｣
｢あ、お姉ちゃん。もう少しで着くはずでしょ？｣
｢うん…たぶんそろそろ着くと思う。｣
わたしは、運転手さんにそろそろ着きますか？と尋ねるとあと1,2分だと答えてくれた。
｢あと1,2分だって。｣
わたしの答えに茜はわかったと答えると
｢よく聞いてね。着いたらバーとフラワーショップが並んでるお店があるから。
そこのフラワーショップの方にとりあえず入って。
その店員さんに『ユチョンさんの知り合いです』って言えばいいから。
分かった？
フラワーショップだよ。｣
とまくし立てられる。
｢う、うん。フラワーショップの方ね。｣
わたしは、窓の外を流れる景色の中にフラワーショップとバーが無いかを見つめる。
と、タクシーが止まり運転手さんが
｢着きました。右手にフラワーショップありますよ。｣
と親切に教えてくれた。
お金を払うとありがとうございました。と言うと急いでフラワーショップへと駆け込んだ。
ーｶﾗﾝｯ ｺﾛﾝﾂ
扉を開けるとお花たちのいい香りと共に
可愛いオルゴールのBGMが聞こえてきた。
｢いらっしゃいませ。｣
綺麗な女性の店員さんが出迎えに来てくれたのだが、ダンボール箱を抱えた荷物だらけのわたしの様子に一瞬、目を丸くして驚いた。
｢あ…あの、ユチョンさんの…｣
わたしの言いかけた言葉に、店員さんはあぁ！と言うと少し微笑んで
｢お荷物持ちますから。早く中へどうぞ。｣
と急かされる。
これからどうなるのだろう…と不安なまま
わたしは足早に店の奥へと向かう店員さんの
背中を慌てて追った。
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ヨンウン ケイナ(プロフ) - 東方神起の５人がとても楽しそうにしている様子がよく伝わってきますね。 欧米人と英会話が出きるユチョン、主人公のことを思い続けるジェジュンがとてもすてきだと思いました。 今度私の作品も読んでみてください。 (2020年5月27日 23時) (携帯から) (
レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ヨンウン ケイナさん、優しいコメントをありがとうございます！東方神起の5人がいまでも仲良くしてくれていることを願っています…。これからも優しくて素敵なジェジュンを描いていけるように頑張ります。これからもよろしくお願い致します。 (2020年5月22日 12時) (レス) id: 9e86013784 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - 東方神起のメンバー５人が現実でも頻繁に会って仲良くしていたらうれしいですね。 ストーリーを読んでいて主人公が一般の人だと知りながらも主人公を思いやるジェジュンはとても優しくてすてきな人だと思いました。 これからも作品作成頑張ってください。 (2020年5月22日 12時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛 | 作成日時：2020年5月19日 21時
