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Delivery〜届け〜 ページ26

「なんかな」

私は今、学校にいる。

西田さんとの連絡先削除事件(?)から、もう7ヶ月。

最近は、いろいろありすぎて、時が経つのが早い、早すぎる。

「ねぇねぇ」

「ん? あ、桃音?」

桃音が話しかけてきた。

桃音にはまだ、私が(人1)と別れたことは言ってない。

「最近A元気ないよねぇ?」

「なんかあったの?」と、桃音は楽しそうに聞いてきた。

私はそろそろ話してもいいかな?なんて思って、打ち明けてみた。

「実は、(人1)と別れた。」

「は?」

私は言った瞬間、桃音の顔が変わった。

私を睨み付けている。

「で?」

「・・・そのまま」

私が小さな声で言うと、桃音は急に立ち上がった。

「なんで!? あんなに(人1)くんのこと好きだったくせに!!」

「桃音!?」

運良く、教室には誰もいなかったが、桃音のいつもと違う様子に

私は戸惑いを隠せなかった。

「あたしがどんなに手を伸ばしても届かないもの持ってたくせに!!」

(人1)?

・・・もしかしたら、桃音は(人1)のことが本気で好きだったんだ。

それなら、私のことが憎いのもわかる。

「ごめん・・・ごめん桃音」

私は必死で謝った。

「・・・・あ。そだ。あんた、まだ(人1)くんの事好きでしょ」

「え!? うん」

急に桃音はケロッとした様子でいった。

さっきまでの桃音は何だったんだ?

「(人1)くん、最近調子が全然よくないんだって、あんたの代わりに

あたしがお見舞い行ってたけど、もう先は長くないって」

「!?」

桃音は俯いて、小さな声で、「行ってあげて」と言った。

それから一言も喋らなくなる。

私は勢いよく立ち上がって、教室から出た。

目指すは、桜庭総合病院だ。

(人1)と仲直りする為、そして、守るために―・・・。


<大好きだって、届け>

Much〜ずっと〜→←Start over〜やり直すこと〜



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song(プロフ) - じゃ、英莉で。よろしくお願いします! (2010年12月16日 15時) (レス) id: c1ec668587 (このIDを非表示/違反報告)
英莉(プロフ) - 英莉か、えりぐらいで♪ (2010年12月16日 14時) (レス) id: 3522842da4 (このIDを非表示/違反報告)
song(プロフ) - ありがとうございます☆普通にsongでいいですよ。なんて呼べばいいでしょうか? (2010年12月16日 13時) (レス) id: c1ec668587 (このIDを非表示/違反報告)
英莉(プロフ) - 完結おめでとう!友希ありがとう♪なんて呼べばいい? (2010年12月16日 11時) (レス) id: 3522842da4 (このIDを非表示/違反報告)
song(プロフ) - そんなこと言われたら・・・死にます。グハァッ! (2010年12月11日 15時) (レス) id: 63d06f753e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sea | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/crossroad/

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