Deep, dark〜深くて、暗い〜 ページ14
「ここはどこ？」
私達は見つめ合ったまま固まっていた。
風が冷たい。そして強い。
小説とか、漫画でありがちなパターンだ。
「とりあえず、戻ってみる？」
「そう、だね」
私達は来た道を戻り始めた。
のはいいのだが・・・
「また、この木があるね」
そう。また戻ってきてしまった。
「どうしよう、道は１本しかないのに・・・」
(人1)は少し悲しそうな顔をして言った。
「・・・ごめん」
「え？」
私は謝った。だって、すべては私の責任だから。
「私がルートも確認せずにきたから・・・」
「ごめん」、私は何回も言い続けた。
でも(人1)は―・・・
「大丈夫だよ」と、ニッコリ笑った。
私はびっくりして(人1)の顔を凝視してしまった。
「なんで？ 普通怒るんじゃない？」
「どうして？」
(人1)は本当に分からないという風に首をかしげた。
「１人で迷うより２人で迷ったほうが、早く出られると思うし、
少しは気が楽でしょ？」
(人1)はへへへ、と笑って、
「じゃ、あっちに行ってみよっか。」と、
歩き出した。
私はその後ろをついてゆく。
涙を流しながら。
(人1)の言葉はゆっくりと心に染みわたって、大きな安心感へと
変わる。
改めて、自分が(人1)のことを本気で好きなんだと自覚した。
もう、(人1)依存症になってもおかしくないくらいに。
そんなことを考えていると、突然手が温かくなった。
「あ・・・」
それが(人1)の手だと、私はすぐに分かった。
(人1)の顔を見ると、真っ赤だ。
恥ずかしいのだろう。私はうれしくて、その手を握り返す。
私達はしばらく名前も知らない森を、手をつないで歩いた。
それが、何の合図だったかも知らずに。
＜心の森は、深くて、暗い＞
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song(プロフ) - じゃ、英莉で。よろしくお願いします！ (2010年12月16日 15時) (
レス) id: c1ec668587 (このIDを非表示/違反報告)
英莉(プロフ) - 英莉か、えりぐらいで♪ (2010年12月16日 14時) (レス) id: 3522842da4 (このIDを非表示/違反報告)
song(プロフ) - ありがとうございます☆普通にsongでいいですよ。なんて呼べばいいでしょうか？ (2010年12月16日 13時) (レス) id: c1ec668587 (このIDを非表示/違反報告)
英莉(プロフ) - 完結おめでとう！友希ありがとう♪なんて呼べばいい？ (2010年12月16日 11時) (レス) id: 3522842da4 (このIDを非表示/違反報告)
song(プロフ) - そんなこと言われたら・・・死にます。グハァッ！ (2010年12月11日 15時) (レス) id: 63d06f753e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sea | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/crossroad/
