事情聴取 ページ5
警察や救急車を呼ぶ頃には宰子さんはいなくなってしまっていた。
腕の痛みを我慢しながらエイトさんを見つめていると警察などが到着し、現場を調べ始める。
刑事「向こうで話を聞かせて下さい」
長谷部「はい・・・」
長谷部さんが刑事さんに付いて行く。
私はその後を黙って追う。
美尊「寛之?」
長谷部「・・・美尊」
刑事さんと長谷部さんの後ろにいるので美尊ちゃんから私は見えていない様子。
救急隊員「すみません通ります。道開けて下さい」
運ばれていくエイトさん。
やっぱり顔見知りの人が死ぬのは辛い。
慣れるなんてことあるはずがない。
あの時は頭が混乱してたせいで逆に冷静になってただけだった。
「エイトさんっ・・・」
美尊「旺太郎!」
ほとんど同時に私と美尊ちゃんが泣き崩れた。
長谷部「Aさん!」
尊氏「A!?」
私の元に尊氏が駆け寄って来た。
尊氏「どうしてここに・・・」
長谷部「Aさん大丈夫ですか?」
「エイトさんがっエイトさんが・・・」
涙を流しながら取り乱す私を尊氏が抱き締める。
私は腕の怪我が痛まないように左手で傷部分を押さえた。
尊氏「ごめん、そばにいてあげられなくて」
刑事「この方が尊氏さんですか?」
長谷部「はい。この人と9時にここで会う約束をしていました。それで待ってたら、覆面をした男に襲われたんです」
長谷部さんの証言を基に尊氏も事情聴取を受けることとなった。
尊氏に支えてもらいながら長谷部さん達と室内に入った。
尊氏Side
尊氏「僕は、家で仕事の電話に出ていて遅れたんです。あの、男に襲われたって聞いたんですけど強盗か何かですか?」
刑事「これから調べるところです」
その返答を聞いて僕は隣に座るAを見る。
泣き疲れてしまったのか、僕の肩に頭を乗せて眠っていた。
刑事「堂島さんとも、ここで待ち合わせを?」
尊氏「いえ。僕ら二人で会うつもりでしたけど・・・彼も呼んだの?」
正面に座る長谷部に問う。
長谷部「誰も呼んでません」
尊氏「なら僕らが会うことを彼は、どうやって知ったんだ」
刑事「あの差し支えなければお二人はどうして・・・」
長谷部「実は、あるビデオテー」
尊氏「将来の進路について、相談を受けていたんです」
長谷部「え?」
長谷部の言葉に重ねてそう言った。
テープのことをわざわざ警察に言う必要はない。
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時