side Ki 3 ページ5
背中に鈍い痛みを感じながら、静かに状態を起こす
辺りを見渡すと 倒れた機材や壊れたセットの破片で散らかっていた
藤ヶ谷が直前に覆いかぶさってくれたおかげかな
多少痛みはあるけれど目立った怪我はなさそうだ
仰向けに打ち付けられた気がしたのに
気づけばうつ伏せのまま寝ていたようで、ダルい二の腕に力を入れて立ち上がる
まだ身体がふらついているのか、立ち上がった瞬間に視界が揺れた
なんか、、違和感
藤ヶ谷の姿を確認しようと下を向くと
俺の目には絶対に映るはずのない人物が俺の視界に飛び込んできた
俺の真下で
横たわる俺
その姿は、俺
北山宏光 そのもの
ウソだろっ…
俺は、何?
幽体離脱?まさか死んだ?!
フラフラとセットの隙間を縫って歩くとどこからかニカが駆け寄ってくる
「ガヤ、そんなに歩いて平気?!」
俺の方を見て、藤ヶ谷の名前を連呼するニカを無言でスルーしながら、肝心の藤ヶ谷の姿を確認しようと歩くも、見当たらない
っていうかあれ?
コイツ縮んだ??
いつも見上げていたニカの視線の位置が低い気が、、
「太輔、大丈夫??みつをかばって機材の下敷きになったでしょ?」
汚れた衣装をてでほろいながら、横尾さんが俺の目を見て言う
状態を理解できないまま、横尾さんの後ろでひび割れた鏡をそっと覗く
「?!!」
「太輔??」
そこに映っていたのはさっきから俺が
誰よりも探していた姿そのもの
思わず頬に触れると、想像より小さい顔
手を見ると、見慣れたいつもあいつがつけてる指輪が光る
ウソだろっ…
俺は死んだわけでも幽体離脱したわけでもなかった
鏡に写る 藤ヶ谷太輔の姿を確認して
自分が置かれた理解しがたい状態を飲み込むのに、必死だった
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ピンクピーチ(プロフ) - あこさん» はじめまして、ありがとうございます!少しずつ素直になっていく二人に、今後もご期待ください^_^ (2019年3月4日 23時) (レス) id: 27a8873f76 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - ピンクピーチさまはじまして!素敵な作品で更新が待ち遠しいです!もどかしいふたりが少しずつ近づいていくのにドキドキしながら更新楽しみ待っています! (2019年3月4日 21時) (レス) id: 2d7ec12d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年3月2日 17時