side F 15 ページ30
撮影が終わって、ここ数日お決まりパターンとなった通りに
真っ直ぐに帰宅した俺たち
北山の機嫌が すこぶる良い
「俺が作るから、座ってていいよ」
そういって、楽しそうに家のキッチンで料理をする姿は、まるで新婚のお嫁さんのようにルンルンしているのが伝わってくる
撮影のときの、いつも以上にやたらと近い距離感にドキドキさせられた分
変に、いつもどおりの会話さえ勘ぐってしまう
俺の中から見る、俺は、北山にとってどう映ってるのか
変に期待してしまう
「できた！ハンバーグ！」
プレートにはきれいに盛り付けられたサラダとハンバーグ
丁寧にスープが添えられていた
「北山って料理できるんだ…」
予想以上に艶やかな見た目の料理が並べられたことに感嘆しつつ、箸を伸ばす
「うん…美味い」
味も文句なし
料理できるのは、渉のイメージが強かったけど、コイツもなかなか…
「おかわりあるから！」
なんだか、嬉しそうにしているコイツを見るのは 俺も嬉しい
こんな生活も 一体あとどれくらい続くのかな
「体…戻るのかな？」
そんな素朴な疑問が口をついた
北山の方を見ると、
俺をまっすぐ見据える、俺の顔
「藤ヶ谷は…早く戻りたいよね？」
「え…？」
北山の、目の奥に、少しだけ悲しそうな影が映った気がしたのは
気のせいじゃないと思った
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ピンクピーチ(プロフ) - あこさん» はじめまして、ありがとうございます！少しずつ素直になっていく二人に、今後もご期待ください^_^ (2019年3月4日 23時) (
レス) id: 27a8873f76 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - ピンクピーチさまはじまして！素敵な作品で更新が待ち遠しいです！もどかしいふたりが少しずつ近づいていくのにドキドキしながら更新楽しみ待っています！ (2019年3月4日 21時) (レス) id: 2d7ec12d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピンクピーチ
| 作成日時：2019年3月2日 17時
