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side Ki 8 ページ16

俺の顔をした藤ヶ谷が、あからさまに目を逸らしたから、そんな照れた様子が可愛くて思わずじっと見つめる


その表情、どうせなら俺の顔じゃなくて、藤ヶ谷自身で見たかったよ

今は、この入れ替わってしまった身体がこんなにも歯がゆい


「と、とりあえず、今日はもうここまでなっ!////」


そういうと、食べ終えたイチゴスイーツの空き容器を俺の分まで片付けると、パタパタとキッチンの方へ消えていってしまった

致し方なく始まったこの同居生活も、一体いつまで続くのかな


不思議と、この状況に困惑していても、嫌じゃ、ない…



「もう寝る?」


昨日と同じように、藤ヶ谷のベッドの横で、普段の俺なら絶対に着ないようなおしゃれなペラペラしたパジャマを着た俺、もとい藤ヶ谷がシーツの皺を直していた


「…また、一緒に寝るの?」

「…ヤダ?」

「いや、悪くね?」

「…別に、お前小さいし」

「なっ!!今は小さくねーわっ!」


ふふっと、吹き出して、面白そうに微笑む藤ヶ谷


「どうですか、いつもより高いところから見る世界は?」


そう言って、おいでよ、と手招きした




そのおいでよ、はズルい

あー、やっぱりそういう藤ヶ谷は

藤ヶ谷自身の表情でみたかったよ



そんなことを思いながら、熱を帯びた頬を触りながら、昨日と同じように、そのぬくもりの隣に身体を横たえた


俺自身の体からか、藤ヶ谷の体からなのかんからない、いつものアイツの香りがすぐ近くにある気がして、くすぐったまま

いつもより甘い眠りに落ちた

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ピンクピーチ(プロフ) - あこさん» はじめまして、ありがとうございます!少しずつ素直になっていく二人に、今後もご期待ください^_^ (2019年3月4日 23時) (レス) id: 27a8873f76 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - ピンクピーチさまはじまして!素敵な作品で更新が待ち遠しいです!もどかしいふたりが少しずつ近づいていくのにドキドキしながら更新楽しみ待っています! (2019年3月4日 21時) (レス) id: 2d7ec12d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年3月2日 17時

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