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side F 7 ページ15

北山が、俺ら以外のいろんな人から愛されてるのはわかっていたけれど

あぁやって、いろんな人と付き合いがあって、北山の世界は俺が思っているより広いんだなぁと再認識すると、


なぜかわからないけど
胸の奥が少しだけチクッとした


そんなふうに感じるなんて、なんでだろ




「なぁ、藤ヶ谷…」



いつの間にかきれいにいちごを食べ終えた北山、もとい俺の姿


「俺、ちょっと試してみたいことがある」


真剣な表情の俺、の中の北山が俺を伺った


「何?」

「わかんねーけど、もしうまく行けば、戻れるかなと思って…試しに付き合ってくれないか?」



北山の提案に、静かに頷いた




ちょっとここに寝て

と言われるがままにカーペットの上に仰向けにされる


「え、こんなんでなにする」

「いーからうごくなよ?」



俺を見下ろすように、俺の姿をした北山が俺から距離をとったと思ったのもつかの間
 
軽々とそばにあったソファの上に立ち上がると、


「?!」



まったく予想していなかった

俺自身めがけて、北山が入った俺が、俺の上に降ってきた


ドスッ…!!!


「いってぇ!!!!!」


俺の上にダイブしてきた北山を認識したときはすでに、体に重みを感じていた

きっと、傍から見たら俺が、北山の体を押し倒すような形でのしかかる構図…



「お前、俺を殺すきか?!」

 
俺の上に跨った、俺の体を無理やり引き剥がす



「うーん無理か…いけるかと思ったんだけど」



ゆっくり身体を起こしながら、北山入りの俺の体が離れていく


「地震があったとき、俺とお前がぶつかったというか、重なったから、また同じ状況を作ればいけるかと思ったんだけど」



「それにしても、力技すぎるだろ!!いてぇわっ!!」



意外と繊細な俺の体をよくもダイブさせやがったな


「そういえば、こんなことになって言いそびれてたけど…」




あのとき、藤ヶ谷が俺に覆いかぶさるようにして、守ってくれたでしょ??

俺の前に決まり悪そうに座った北山が、俺の姿のままで、照れたようにはにかんだ



「ありがとな…////」



「っ…////」



俺の顔で、しっかり頬も染めて、上目遣いで俺を見る

バカ野郎っ

俺の姿で照れてんじゃねーよ



「…別に、たいしたことねーし」


北山の方を直視するのが恥ずかしくて、思わず顔をそらした

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ピンクピーチ(プロフ) - あこさん» はじめまして、ありがとうございます!少しずつ素直になっていく二人に、今後もご期待ください^_^ (2019年3月4日 23時) (レス) id: 27a8873f76 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - ピンクピーチさまはじまして!素敵な作品で更新が待ち遠しいです!もどかしいふたりが少しずつ近づいていくのにドキドキしながら更新楽しみ待っています! (2019年3月4日 21時) (レス) id: 2d7ec12d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年3月2日 17時

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