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side F 5 ページ11

とりあえずテーブルについて、お互いビールのプルタブを開けた

プシュッと言う小刻みいい音が響き、グラスに黄金色の液体が注がれる


「あ〜旨い!!」


二人でビール片手にコンビニ弁当をつついた



「それにしても、なんでこんなことになったんだろうな」


「さぁな…てかいつ戻るんだろ」



お互い不安は多い

仕事、これからの人生、互いの人間関係だって

このままではどうやって生きていけばいいのか



「とりあえず、今日は寝るか?」

「朝目覚めたら、戻ってたりして〜」



にやりと口角を上げた俺の顔を見ながら


「そうなればいいけど」


も軽くため息をついた






そこそこに腹も満ちて、まったりとした空気が流れる



「北山、ベット使っていいよ」



客用布団がないため、ソファに腰を下ろして北山にベットの方へ促した



「いや、お前んちだし、俺がソファで寝るよ」


「いや、いいよ。今は俺のほうがコンパクトだし?」


「お前、また俺の事チビッっていったろ?」


「俺の体繊細なんだから、お前がベッドで寝て代わりに労れよ」


「はっ…!」



鼻で笑った北山が、じゃあ遠慮なく〜とベッドの方へ向かった

ソファに寝転がると睡魔が襲ってきて、今日一日でいろんなことがありすぎて疲労を実感する


横目で北山を見るとあろうことか



「ちょ、お前、何脱いでんの?!」

「えー、だって俺寝るときに締め付けられるのやだし」



人の身体で遠慮なしに服を脱ぎ捨てるとほぼ全裸でベッドに潜り込む


「だから、俺の身体なんだから労れ!ちゃんとパジャマ着ろって!」

「えー、寝るの俺だし?」




あーもぅめんどくせぇ!!!!


「っていうか、藤ヶ谷やっぱりソファ辛くね?このベッド広いし、こっち来いよ?」



え?


自由気ままな北山にやきもきしているうちに、全裸の俺が、俺の手首を引いてベッドへ連れて行く


「一緒でもいいじゃん?俺の身体も労って?」


「え、一緒に寝るの?!///」



そういって、北山の身体をベッドに招きいれると、俺の抗議に聞く耳も持たず、スヤスヤと寝息をたてはじめた



身体が変わってもお休み3秒は変わらねーのかよ

照れるどころか、いつもどおり熟睡している俺の姿の北山を見る

普段見つめることのない、自分自身の寝顔を見下ろしながら、

仕方なくベッドの隅の方で
北山の身体をいたわるべく

俺も目を閉じた

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ピンクピーチ(プロフ) - あこさん» はじめまして、ありがとうございます!少しずつ素直になっていく二人に、今後もご期待ください^_^ (2019年3月4日 23時) (レス) id: 27a8873f76 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - ピンクピーチさまはじまして!素敵な作品で更新が待ち遠しいです!もどかしいふたりが少しずつ近づいていくのにドキドキしながら更新楽しみ待っています! (2019年3月4日 21時) (レス) id: 2d7ec12d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年3月2日 17時

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