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side K 20 ページ31
「でも、玉も、もしかして俺と同じ気持ちなのかもって思うと・・とられたくないって気持ちが強くなっちゃって、伝えなきゃって思ったのに
いざとなると上手く伝えられなくて・・カッコ悪いな・・バラティの企画みたいにはいかないね」
藤ヶ谷の両腕に包まれながら 少しだけ上を見ると そういって伏し目がちに笑う藤ヶ谷と目が合った
「・・キング形無しだな」
「北山だって 泣きはらして顔ひどいから」
『・・・』
・・ははっ！
そんな光景がなんだか気恥ずかしくて お互いをみて思わず吹き出す
「お前とこうやって向かい合って笑ったの久々な気がするわ」
「あんなに言い合ったのも久々だよね・・」
藤ヶ谷が 抱きしめた腕にきゅっと力を込めて俺を抱き寄せる
「あのさ、とりあえず確認なんだけど」
「・・な、なんだよ///」
ただでさえ密着している身体が より密着したのがわかって 思わず頬が熱くなる
「俺たち両思いってことでいいんだよね？」
端正な顔立ちで じっと俺を見つめる目
文句なしにカッコいい
その一方で まるで女子みたいな台詞をいう
頭から湯気が出るんじゃないかっていうくらい 熱くなったのが自分でもわかって 俺はただ大きく頷いた
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作者名：ピンクピーチ
| 作成日時：2019年2月19日 10時
