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side K 16 ページ27

「たいしたはなしじゃねぇよ・・」







多分、藤ヶ谷には嘘だって見抜かれていると思う

だって そういうことは 空気で察してしまう それが俺らだから





「そんなふうに・・見えなかったけど」



「・・」



「俺に、言えない話?」







ほら やっぱりバレてる

でも 玉の気持ちを 俺がペラペラしゃべるのも なんだか申し訳ないし

それはルール違反な気がする



けれど それを取り繕うほどの言い訳も思いつかず 押し黙る





「まさか・・」











玉に 好きとか言われた?











確信をつく 藤ヶ谷の言葉に

俺達の間に流れている空気が一瞬凍る





「・・・」






なんだろう さっきよりも 藤ヶ谷の視線が 冷たい色を宿した気がしたのは




「否定しないってことは、肯定ととるよ?」



「・・っ・・でも」





まるで その目で 俺の心を見透かされているみたいだ

見透かされているようで 怖い





「玉とは・・そういうんじゃ、ねーから・・・」




「とは・・?」




「ふ、深い意味ねーよ!!」





言葉の端に自分の気持ちが見え隠れしたようで 思わず視線を逸らした


しばらくの沈黙 しかも きまずい

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年2月19日 10時

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