Last joker brand new world 中編

side F ページ19

北山以外を、抱く気も、抱かれる気も、毛頭ない

ゆるゆると、勃ち上がったソコを撫でると、くちゅッと厭らしい音が響く




「北山ので、解すから」




そういって、手の動きを速めると、手首をキュッとつかまれた



「や、いいから！」


「え、だって」


「それなら・・」





北山が、まだ何もしていないのに、はぁっとすでに荒くなった呼吸で俺を見上げる

あぁ、その表情

もう今すぐ、挿入れたい




「お、お前の・・が、いい・・」



無自覚なのか、わざとなのか、わからないけれど、そういった北山は、じっと俺の顔を見つめて、ふっと視線を下げた



「俺が・・スル」




そういうと、たどたどしく俺の下着に手をかけた




「え、北山、」



俺が、状況を理解する間もなく、北山の手によって、あっという間に形を成したソコが取り出され、一度じっと見つめられる

不意に、ペロッと小さく赤い舌を出すと、あろうことか、俺自身に、小さく吸い付いてきた






「ちょ、きたや、」



その絵の、あまりの破壊力に、思わず自分の口元を手の甲で覆う

北山は、何かが吹っ切れた様に、俺のモノを咥えると、はぁッと時折色っぽく息を吐きながら、舌や唇で、包み込んでくる


ヤバい

めちゃめちゃ、気持ちいい




いつの間にか形勢逆転になってしまった構図に、俺の心臓ははちきれそうだけれど、
そんな北山が愛おしくて、そのまま包むようにして、柔らかく北山を抱きしめた

少し苦しそうに瞳に涙をためた北山が、少し苦しそうに口いっぱいに頬張っては、ンっと俺を見上げてくる



「ちょっと、ホント、もう・・」



「ン、」




時折、苦しそうな表情をしながら、懸命に俺を包む北山を見ると、あっと言う間に達してしまいそうで、



「ヤバっ、もう・・・」



身体の奥から、ぶわっと熱が高まってきて、思わず北山の頭をつかんで、そこから引きはがす




「っく、・・・！」




パーンとはじけた快感に、あっという間に熱を吐き出した




「はぁ、ぁ・・・」



ドロッとした欲望が、白く流れる

北山は、そんな俺の様子を満足げに見つめると、てらてらと光る唇を親指で拭った




「お前、そんなの、どこで覚えてきたんだよっ・・・」


わずかな嫉妬からそう言うと、
まあるい目がこちらを向く



「藤ヶ谷だから、シたかった」




そんな風に、俺を煽るコイツは、やっぱり悪魔なのかもしれない

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