side Ki ページ35
なんかアイツ・・こっちに来てから横尾さんっぽくなってきやがった
仕方ないか
今までは、なんだかんだと俺達の世話を焼いて、年下組の面倒を見てくれる横尾さんに頼っていたのも事実
「ん、おい。俺はアイツらほどガキじゃねぇぞ」
「何言ってんの?」
気づくと、両手にほかほかのタオルを持った藤ヶ谷がいた
「はい、脱いで」
「え」
「いいから」
「や、そのっ!」
「照れてる場合かよ、ってかもういい。お前しんどいだろうし、俺がやる」
「え、おい!!」
藤ヶ谷は、俺の上に軽くまたがると、着ていたシャツのボタンを器用に外していく
空気に触れる素肌が、くすぐったい
「ちょ、ふじがや・・」
別にやましい気持ちがあるわけでもないが、藤ヶ谷に脱がされていくと、どうもカラダの変な部分が反応しそうになる
藤ヶ谷と、隣で眠るようになってからも、アイツはいたって紳士的だった
だからといって、今すぐにキス以上の何かを期待しているわけでもないくせに・・
まるで、これじゃぁ・・俺のほうが求めてるみたいで・・・
なんだか、変な連想をしてしまう自分が恥ずかしくて、パッと視線を逸らした
「っ・・・」
ふと、黙々とシャツをたくし上げていた藤ヶ谷の指先が止まった
「お前・・」
「え」
見上げた藤ヶ谷は、眉を顰めて、怒っているのか、何かを考えているような、辛そうな表情をしている
「ふじが、」
「お前、何されたっ・・」
藤ヶ谷は、かみ殺すように小さくそう呟く
眉間の皺が、クッと濃くなる
「え・・」
険しい表情のままの藤ヶ谷から視線を外し、ゆっくり、自分の胸元を見ると、胸のあたりには、赤い斑点がいくつか残っていて、
昨晩の、あの大倉と呼ばれていた男の、勝ち誇った笑みが思い出される
あの時っ・・・
ふと、はだけたシャツを戻そうとした時、ぎゅっと手首が掴まれた
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ピンクピーチ(プロフ) - mi-chanさん» ありがとうございます!これからも、彼には活躍を見守っていて欲しいですよね。あと、ウチの作品中でも、見守っていただく予定です(笑) (2020年7月13日 7時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
mi-chan(プロフ) - 謎の初老男性の登場見事です!絶対絶命の状況だと思ったのに…こんな風にいつまでも空から見守っていて欲しいですね! (2020年7月13日 1時) (レス) id: 18d9607c4d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» 楽しみにしていただけて嬉しいです!予想を裏切ってハラハラからのスタートで二人をいきなり苦境に立たせてすみません(笑)後には、きちんとラブラブしていただくのでご安心下さい(笑) (2020年7月5日 9時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 続編更新待ってました!ありがとうございます!いきなりハラハラ展開続いてますね。まったりラブラブモードのスタートかと思ってました(笑)続き楽しみにしてます! (2020年7月5日 8時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - nanacoさん» ありがとうございます!正体を明かす前から大倉くんに気づいていたとは、流石です^_^他の作品も読んでいただけているなんて、ありがたいです!!本作、これからもハラハラな展開が続きますので、お楽しみください! (2020年7月3日 7時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2020年6月26日 20時