side F ページ28
「日本で…ハンターをしていた。だけど…居られなくなって、俺達だけここに来た。仲間に頼んで、偽造パスを作ってもらったから、ここに入れたんだ…」
「ほう、随分器用なやつがいるもんやな」
男の言葉に、宮田の笑顔が脳裏に浮かぶ
仲間を売る気には、なれない
だけど…
「で、なんであんたら二人だけここへ来た?」
「っ…」
男は睨みつけるように、だけと嘲笑って俺を見下ろしていた
遠くの北山は、横たわったまま目を伏せていた
北山のボロボロの姿に、不覚にも涙がたまる
ふいに、玉の、ふわっと笑った顔が浮かんだ
ニカと千賀の、賑やかな笑顔を思い出す
渉の、厳しくも、優しい眼差しが好きだ
「アンタ、自分らの立場っちゅうもんが、わかってへんやろ…?」
男は俺の方を見て、その後に北山のグッタリとした体を、舐めるように見つめる
「やめろ!!北山には…もう、手を出すなっ…!!」
俺が叫ぶと、男は冷たく嘲笑いながら、俺の方へと近づいてきた
「っ!っ…あ!」
ぐいっと、前髪を掴んで上体を起こされる
撃たれた身体全体にも、ジンジンと痛みが走って、その痛みで気が遠くなりそうになるも、唇を噛み締めてなんとか耐える
「じゃ…アンタから、死ぬか??」
「っ…」
男の、腕がスーツの胸元に入ったのを見た
その瞬間
カチャっ…
「っ!?」
「死ぬのは、あんたの方だ…」
俺は男のこめかみに、素早く取り出した銃を突きつけた
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ピンクピーチ(プロフ) - mi-chanさん» ありがとうございます!これからも、彼には活躍を見守っていて欲しいですよね。あと、ウチの作品中でも、見守っていただく予定です(笑) (2020年7月13日 7時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
mi-chan(プロフ) - 謎の初老男性の登場見事です!絶対絶命の状況だと思ったのに…こんな風にいつまでも空から見守っていて欲しいですね! (2020年7月13日 1時) (レス) id: 18d9607c4d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» 楽しみにしていただけて嬉しいです!予想を裏切ってハラハラからのスタートで二人をいきなり苦境に立たせてすみません(笑)後には、きちんとラブラブしていただくのでご安心下さい(笑) (2020年7月5日 9時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 続編更新待ってました!ありがとうございます!いきなりハラハラ展開続いてますね。まったりラブラブモードのスタートかと思ってました(笑)続き楽しみにしてます! (2020年7月5日 8時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - nanacoさん» ありがとうございます!正体を明かす前から大倉くんに気づいていたとは、流石です^_^他の作品も読んでいただけているなんて、ありがたいです!!本作、これからもハラハラな展開が続きますので、お楽しみください! (2020年7月3日 7時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2020年6月26日 20時