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あ・・これまずいかも
そう思いながらも迎えた中盤
センステで回転するセットの上
曲中でそれぞれ7人が、椅子の上に立ち、足で椅子を倒す見せ場
曲の雰囲気と会場に夕日がさす光景が相まって エモーショナルな空気感
椅子の背もたれ部分に片足を乗せた瞬間 視界が揺らいだ
ふわり
セットの地面が歪んで見えた瞬間
かろうじて着地した
一瞬 落ちていくような錯覚にさえ陥り ぞっとした
倒しそこなった椅子の上に座って 何とか取り繕ってみたけど
心臓が口から飛び出すんじゃないかと思うほど 呼吸が早くなっているのがわかった
正直 MCで何をしゃべっていたのかの記憶がない
熱のせいでボーっとする頭をぶんぶん振って 集中することだけ考えてみても
しまいには視界すら霞んできやがる
MC終わりにそでにはけたあと
「ね、大丈夫？」
藤ヶ谷が俺の異変を察知して肩に手を添えた
汗で張り付いた前髪をふきながら、目線だけで見上げた
「・・平気」
肩で息をしているのがバレないように 呼吸を整えるけれど
息を吸うにも体力が奪われる
「水飲んでおけって」
「・・今じゃなくて平気」
「いや、でも呼吸荒いし・・無理して」
「無理でも！！」
藤ヶ谷の言葉を遮るように、強い口調でその空気を切り裂く
肩に乗せたはずの手を、無理やり降ろした
「無理でも、できませんっていうわけにいかねーんだよ。最後までやりきるのが俺らの仕事なんだから」
こんなこというつもりじゃなかったけれど
うまくコントロールできない自分の身体にイライラが募る
これじゃ ただの八つ当たりなのに
早く着替えろよ
そう吐き捨てる
足早に衣装替えのスペースへ向かう これ以上 心配そうに俺を見るな
お前まで心配そうな顔していたら メンバーに伝染するんだよ
もしこのライブが終わってぶっ倒れるようなことがあっても
これが終わるまでは踏ん張らなきゃいけない
身体が持つか持たないかじゃない 持たせるしか 今の俺に選択肢はないんだから
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ピンクピーチ(プロフ) - ありがとうございます！！続編も最年長を愛するたいぴさん、お楽しみに (2019年2月5日 1時) (
レス) id: 27a8873f76 (このIDを非表示/違反報告)
いち(プロフ) - 弱り気味な長男を見守るイケメン、あるよでないよで、たまりません。引き続き楽しみにしております (2019年2月4日 22時) (レス) id: fed0a2bb24 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - いちさん» ありがとうございます！個人的には最年長の世話を焼く藤ヶ谷君大好きです♪ (2019年2月4日 15時) (レス) id: ff3b9b5c72 (このIDを非表示/違反報告)
いち(プロフ) - みっくんをいたわる藤北さんカップル大好きです (2019年2月4日 15時) (レス) id: fed0a2bb24 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» 初めまして、お読みいただき光栄です！そういうリクエストは大歓迎なので、続編考えてみますね! (2019年2月2日 18時) (レス) id: 27a8873f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピンクピーチ
| 作成日時：2019年2月1日 11時
