僕等の恋の行く末は 完結編

side F ページ9

俺に与えられる刺激で、息を荒くする北山の表情は最高で、
可愛いのに、隠しきれない色気が溢れ出ていて、

俺の胸の奥底に、北山の表情、声、しぐさのひとつひとつが深く刺さって、胸を締め付ける



なんで・・こんなに愛おしいんだろうか




もっとキスがしたいという北山の言葉で、俺のナカに欠片ばかりのこっていた理性は完全に粉々になって、
気づけば、無我夢中で北山と唇を合わせていた


弾力のある唇、少しだけアルコールの味がする口内
全部、全部俺だけのものにしたくて、小さな後頭部に手を手を回して、角度を変えてくキスを降らせた


初めからずっと、固く主張しているソコを、絶頂へ導くように刺激してやると、北山は唸るように高い声を上げて、生暖かい欲を吐き出した


俺の愛撫で、北山が達した


その事実が震えるほどに、俺を満たしていく


まだ息の整わない北山を、満たされた心でじっくりと見つめていたその時だった





「き・・たやま？」



気づくと、視界が反転していて

先ほどまで、組み敷いていたはずの北山が俺の上に馬乗りになっていた




「今度は、俺がシてやるよ」




さっきまで、俺にされるがままで、女の子みたいに可愛らしく感じていたくせに、
急にそんな男の顔を見せてくる

可愛い北山も好き・・

でも、こうやって、獲物を射るような目で、俺を見下ろす北山も、抜群にかっこいい

ライブの時に、たまに見せるこの表情

だけど、仕事モードの北山の雄の顔よりも、もっと何十倍も、色っぽくて、堪らない



この表情を、この瞬間に独り占めできるのは俺だけだと、再び都合のいい独占欲が満たされる




「気持ちよくしてやるから」



そう、掠れた声でつぶやいた北山が、俺の分身にそっと手を添えてきた

side F→←side Ki

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す