side F ページ26
「別に…これくらい、平気…だから」
結局、北山の様子が心配で、一緒にマンションのエントランスをくぐる
エレベーターの中でも、フラフラとしながらそういった北山の顔は、今朝よりも一段と真っ赤だった
熱…上がってきてるんだろうな…
そんなことを思いながら、北山を部屋の前まで見送る
「なぁ、お前んち、薬とか冷えピタとかあんの?ポカリとか、おいてある?」
つい、まるで母親のようなセリフが出てしまう
「俺、買ってきてやろうか…?」
おぼつかない手元で、部屋のキーを出している北山の横顔にそう呟いた
「ん…へい、き…じゃ、また明日…」
そういって、部屋のドアを開けると、同時に北山がなだれ込むように玄関に倒れた
「っ!!おいっ?!」
かろうじて、床に身体が投げ出される前に北山の身体を支える
(身体…熱すぎんだろっ…)
支えた北山の体は、服の上からでもわかるくらいに、尋常じゃなく熱い
「おい、お前かなり熱あんだろ?!」
「ん…へい、き…」
「バカ言えよ!こんなん平気な体温じゃねーだろ!朝から何度あったんだよ?!」
若干キレ気味になりながらも、力の入ってない北山を抱きかかえて玄関に入る
「おい、お前んち寝室どっち?」
「おく…の、部屋…」
普段なら決してしないけれど、目の前の北山の弱っている姿に、遠慮している場合ではないと、勝手に北山の部屋に入った
「お前…絶対朝より熱上がってんだろ」
「ん…わかんな、い…」
苦しそうに目を伏せた北山をベッドに寝かす
ふと視線を横向けると、ベッドサイドのチェストに体温計と風邪薬がおいてあるに目が止まった
やっぱり…朝から熱あったんじゃねーか
無理しすぎだろっ…
北山の衣服を緩めて、脇に体温計を差し込む
その間も、苦しそうに荒く呼吸を繰り返す北山の姿
「っ…39.2℃って…」
手元の体温計が示した数値に思わず絶句する
こんな高熱、なかなか出るもんじゃない
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ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» お楽しみいただけて嬉しいです!同棲ネタ…イイデスネ(≧▽≦)どこかのお話で盛り込みたいなと思いました! (2020年3月12日 23時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 夢の国第3章ありがとうございます!ラブイチャ堪能させていただきましたvもう私の頭の中ではFさんが同棲を提案するシーンが流れております! (2020年3月12日 21時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - 北山アマージョさん» お返事遅くなってしまいすみません。夢の国シリーズ好評で嬉しいです^^押されまくりみっくん、私の好物です♪できたら続きの続きも書いてみたいなぁと。 (2020年3月5日 22時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
北山アマージョ(プロフ) - 夢の国のお話の続き読みたいと思ってました!北山さん押されまくりで可愛すぎますね!! (2020年2月23日 23時) (レス) id: 1da5eb0478 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» puuさんありがとうございます!以前そうおっしゃっていただけて嬉しかったので、今回の短編集に組み込んでみました!続き、気にしてくださって嬉しいです^^またいづれ・・その後の二人がある、かも?! (2020年2月23日 12時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2020年2月11日 22時