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3度目の雪は、みぞれの様な、湿った重い雪だった
番組のスタッフさんと飲んでいるうちに、酔いつぶれてしまったお前を、なんとか家まで送った
もたれかかる様にして俺の方に顔を埋めるアイツは、赤い頬と虚ろな目で俺を見上げていた
瞬間に、目と目が合って気づいた
お前のことが、本当に好きなんだと
俺の気も知らずに、無防備に俺に体を預けてくるお前に少しだけ苛つきながら
ベッドにゆっくりと、その身体を寝かせると、不意に俺の手を掴んで、もう帰っちゃうの?なんて、すがるようにお前が言うから、
そのまま絡んだ指先を強く握り返した
酒のせいでも、夜のせいでもいいからと、その赤い濡れた唇に、勢いでキスをした
一度重ねた唇は、甘くて、熱くて、
まるて、その先を求めるようにお前が俺の背中に腕を回したから…
愛してると、何度も呟きながら、
寒い夜、互いの体を温めるように、
夢中で肌を重ねて、君を抱いた
あの日窓の外の雪が、どのくらい積もったのかなんて、知らなかった
ただ、このまま降り積もる雪が、止まなければいいと、あの寒い夜に、このままお前とずっと抱き合っていたくて、時間が止まればいいと思いながら、目の前の熱い体を愛した
初めてお前に触れた日に、指先が震えていたのはきっと、寒さのせいだけではなかったと思っている
アイツの熱い身体が、雪のように溶けていかないように、大切に抱いた夜だった
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ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» お楽しみいただけて嬉しいです!同棲ネタ…イイデスネ(≧▽≦)どこかのお話で盛り込みたいなと思いました! (2020年3月12日 23時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 夢の国第3章ありがとうございます!ラブイチャ堪能させていただきましたvもう私の頭の中ではFさんが同棲を提案するシーンが流れております! (2020年3月12日 21時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - 北山アマージョさん» お返事遅くなってしまいすみません。夢の国シリーズ好評で嬉しいです^^押されまくりみっくん、私の好物です♪できたら続きの続きも書いてみたいなぁと。 (2020年3月5日 22時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
北山アマージョ(プロフ) - 夢の国のお話の続き読みたいと思ってました!北山さん押されまくりで可愛すぎますね!! (2020年2月23日 23時) (レス) id: 1da5eb0478 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» puuさんありがとうございます!以前そうおっしゃっていただけて嬉しかったので、今回の短編集に組み込んでみました!続き、気にしてくださって嬉しいです^^またいづれ・・その後の二人がある、かも?! (2020年2月23日 12時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2020年2月11日 22時