winter color of kiss

side Ki ページ4

「さむっ…」

「こっちのほうが、温かいでしょ」


素肌が空気に触れて、思わず身震いした俺の上に、温かい肌が合わさった



「人肌恋しい季節になりましたね？」


そういって微笑んだソイツの瞳は、やっばりキレイで、その瞳がふせられた瞬間、俺の上に、温かい褐色の肌が重なる



「んっ…あったかい…」

ぎゅっと、細い首に腕を回して抱きついた
トクトクと感じる心臓の鼓動

重ねた肌が徐々に温まっていく



「あ、そういえば」


首筋に、唇を埋めようにしたときに、フッと、そいつの顔が俺を見つめた




「おかえり、北山」



そう言って柔らかく微笑んだ、

藤ヶ谷の顔に、もう一度だけ、俺の方からキスをした


「ただいま…藤ヶ谷」



冬が、寒くても、一つだけいいことがあるならば、

震えるこの季節に、

君が、冷えた俺を温めてくれること



「北山早く、素直になんなよ？」

「うるせぇよ」

「ねぇ、文句言いながら、抱かれないでくれる？」





俺の肌をなでる藤ヶ谷の手は、いつだって温かいから



冬が寒くても、いいかもしれない



寒い夜に一つだけ、いい事があるとすれば、それは…

俺の隣で、一番に俺を温めてくれる、

藤ヶ谷がいる事






END
...............

寒い夜に温め合うFK二人
だけど素直になれなくて、ついつい意地を張り合う二人でした
寒い夜に負けない熱い夜が始まりそうな予感♡

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