Ki 7 ページ7
もうここ最近は、お前の隣で、ただ笑うことすら、難しいと感じるようになっていたのに・・
今はこうしてお前が側にいてくれる
藤ヶ谷のキレイな横顔をそっと盗み見る
相変わらず、高くて真っすぐと通った鼻筋
切れ長の瞳、シャープな輪郭
なんで、コイツはこんなにキレイなんだろう
同じ男なのにな…
酔いが回ってぼーっとしている頭で、そんなことを考えながら藤ヶ谷を見つめていると、不意に藤ヶ谷の目がこちらを向いた
ばちッとあった視線
やばい、めっちゃ見てたのバレた・・
そう思っているのに、視線を外せずにいると、ふと、藤ヶ谷が俺の瞳を真っすぐにのぞき込んできた
細長い指先が、まるでスローモーションのようにゆっくりと俺の前に差し出されて、
その指が、俺の唇の端を、そっとなぞった
「・・じ、がや・・?」
信じられない行為に、俺の心臓がうるさく跳ねた
だけど、藤ヶ谷は、親指で俺の唇の感触を確かめるように、もう一度スッと俺の口角をなぞった
触れる指先の温度が、アツい…
トクン、トクン・・
鼓動が、やけに煩く感じる
なぁ、今は、俺だけを、見てくれるのか?
今なら・・もっとお前にうまく伝えられるかな
「ど・・した・・?」
期待してはいけないってわかっているのに
それでも、目の前にいる藤ヶ谷に俺の心臓は高鳴る
今なら、俺だけのものに、できる?
「・・・・」
今なら
そんな考えが脳裏をかすめた瞬間だった
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2020年1月7日 21時