side F ページ29
俺の背中の傷に触れた北山の指先が、こわばったのは、すぐにわかった
あの時に…刺された傷だ
同じように自分の背中にも爪をたてろという北山の表情は、泣き顔にしか見えなかった
俺が北山の背中に腕を回して、軽く爪をたてると、北山が、その大きな瞳を伏せて、ぎゅっと目をつぶったのを見た
だから・・そのまま回した腕で強く北山を抱きしめて、
細い首筋に、思い切り吸い付いた
「んっ…ああっ!」
北山の高い声と共に、首筋に咲く、真っ赤な愛の印
ペロッと舌先で舐め上げて、もう一度別の場所にも、深く濃く、俺の印を刻みつけてやる
「あっ…ンンっ…ふじが、や・・」
「消えない痕・・これで、おんなじだろ?」
「ちが・・」
「違わねーよ」
北山とまっすぐに視線を合わせて、もう一度、今度はその唇を奪ってやる
「俺は・・この傷は、後悔してない。むしろ、一番大事な人を守った勲章だと思ってるから・・この傷は、俺が・・北山のことを愛している証だと思ってくれないか・・?」
一気に俺が言い終えると、北山は大きく見開いていた目から、一粒の涙をこぼした
「ば・・バカ・・藤ヶ谷・・バカだな・・」
「いいんだよ、それでも」
ぎゅっと抱きしめてやると、北山は声を上げて泣きじゃくった
「もう、無理しないで、好きなだけ泣いていいから・・」
俺の胸でグズグズとしゃくりあげている北山の頭をそっと撫でた
「泣き止んだら。教えて?」
「うっ・・あぁっ…」
涙で濡れた頬、水滴がついた睫が綺麗に並ぶ
そんな顔で見つめられると、泣き顔すら・・可愛いと思ってしまう
「だい・・じょうぶ・・もう涙引っ込んだ・・」
強がって、手の甲でごしごしと目を擦るから、その手をゆっくりとどかして、
自分の右手と絡めた
「じゃぁ、次は、啼く番ね・・?」
「え・・わ・・ちょっと、藤ヶ谷?!」
そのまま北山の腰を抱き寄せて、奥深くに自身を埋め込んだ
「消えない印なら、北山の身体の最奥に刻んでやるよ・・」
「っ・・ふじ、」
「たっぷり、愛させてね?」
そのまま、北山のナカを押し進めるようにして、腰を深く突くと、
すぐに甘い声で、北山が喘ぐ音が部屋に響いた
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ぺこ(プロフ) - 何回も何回も見てしまうぐらい私がイチオシしてる作品です泣。何回読んでも藤北ー!!!ってなる作品。また来ます! (2023年2月20日 11時) (レス) @page38 id: 13b1a9ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - Hikariさん» ご愛読ありがとうございます!(^^)私も不憫なKさん好きですのでつい虐めちゃうんです…気が合いそうですねw2sのお話何処かで登場させてみたいです!なんだか、次作のアイディアにつながるヒントをいだけた気がします!藤北ニカセンを絡めた新作書いて見ようかな☆ (2020年1月5日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
Hikari(プロフ) - 作品読ませていただいております。 このシリーズ特に大好きです。不憫なKさん好きなので← 特にFさん退院後のKさん最高でした! 作中の2sが付き合ってるようにしか見えず(フィルター)、よかったらいつか2人のお話も登場させてほしいです 新作更新頑張って下さい (2020年1月5日 11時) (レス) id: c57f7876e7 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - まんじゅうさん» はじめまして^_^最初から読んでいただけて嬉しいです!またlastjokerのほうもお読みいただいてるようで、重ね重ねありがとうございます!これからもほそぼそ頑張って行きますので、よかったら他の作品も楽しんでいってくださいませ^_^ (2019年12月9日 23時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう(プロフ) - ピンクピーチさんはじめまして!最初からずっとこの作品を見ていますがとてもいいですね!last jokerも頑張ってください!これからも作品楽しみにしていますね! (2019年12月9日 21時) (レス) id: 7a73a011d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年11月17日 18時