Ki 30 ページ30
『な、なんだこれ?!』
男達の怒声、轟音と主に、床が激しく揺れた
パリンっとガラスが割れる音とともに、ライフルで撃ったかのような穴が、壁面に開く
コロンコロン…
弾丸が、落ちる様…
あの弾は…
閃いた瞬間、室内に真っ白なスモークが炊かれて、あっという間に視界が白で覆われた
『ミツ!無事?!今、ソコの1キロ先のビルから硝煙筒を撃ち込んだ!あと30秒で、ニカの爆弾が爆発するっ!』
沈黙していたインカムから千賀の声が聞こえた
『キタミツ?!セキュリティを奪い直した!ルートBだ!そこは全部切れてるっ!千ちゃんが、退路を作ってくれる…横尾さんが玉を乗せて、近くまで向かってくれたからっ!!』
宮田の声だ…!
俺は、死ねないっ…
こんなとこで、死んでたまるかよっ…
その声に、突き動かされるように、俺は倒れている藤ヶ谷を抱えて、爆破された壁にむかって一心不乱に走り出した
『はぁっ…はぁっ…藤ヶ谷っ…生きてるよな?!』
背負った背中に叫ぶと、俺の首にだらんと降ろされた藤ヶ谷の腕が、微かに俺の肩を掴んだ
『っ…きたや、ま…っ…』
『横尾さんが、玉を連れて近くに来てくれてるからっ!もう少し…がんば、れ…』
ズキズキと痛む傷口
藤ヶ谷を背負ったときに、また血が吹き出したのがわかった
だけど、藤ヶ谷のほうがヤバい…
早くしねぇと…
弟組たちのおかげで、敵のいないルートをまっすぐに抜けると、地上への扉が見えた
『くっ…あっ…はぁ…』
なんとか、そこへ辿り着く
膝をついて、薄暗い深夜の路地に、体をおろした
グッタリとした藤ヶ谷が、微かに目を開いて、俺の胸元を弄った
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ピンクピーチ(プロフ) - keitaku125さん» チームワークと、藤北の甘酸っぱい恋模様と、どちらも楽しんでいただけるよう、続編も頑張りたいと思います^^ (2020年6月11日 17時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - まりぶさん» ありがとうございます!次のおはなしもどきどきはらはらでたのしんでいただけるように、構想熟考中です^^ (2020年6月11日 17時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
keitaku125(プロフ) - 続編見たいです!7人のチームワークも好きでしたが両思いなってからの藤北のコンビと信頼感が大好きでした。続編がどんな感じになるのか楽しみです! (2020年6月10日 21時) (レス) id: 533dfc9d96 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みちゅどんさん» ストーリー柄ハラハラドキドキな展開が多いですが…次もそうなると思います(笑)続編も、楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2020年6月10日 19時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - nanacoさん» そう言っていただけて嬉しいです!!続編も、気に入っていただけるように頑張って執筆します^_^ (2020年6月10日 19時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年11月14日 16時