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Ki 14 ページ14

そんな、もうずいぶん昔のことを、ふと思い出しながら藤ヶ谷の愛車を見つめていると、
藤ヶ谷が俺の前に立っていた


『今日・・何の日か覚えてるか?』

『え・・・』


藤ヶ谷が、ふと俺を見下ろして呟いた

何の日・・・

頭で思考を巡らせても、一向に思いつかない



『俺達が・・出会った日』

『え・・え?そうなの?』

『あぁ、あれから・・・7年たった』


もうずいぶん昔なんだな

7人になってからは5年だけど・・コイツとの付き合いは、もう少し長いから・・

敵として出会い、今ではすっかり、俺の相棒になった藤ヶ谷
俺より一回り長身な藤ヶ谷をふと見上げると、一歩、藤ヶ谷が俺との距離を詰めた



『え・・』


ふと、その小さな顔が近づく
ふわりと香る、いつもの藤ヶ谷の香り

華奢な長い指が、俺の肩に触れて、流れるように俺に首筋をたどって止まった

伏せられた切れ長の目
冷たい指先と、ふと感じる藤ヶ谷の吐息

お、おいおいおいおい!!



『っ・・』


咄嗟に、少しだけ顔を上げて、目を閉じた


・・・あれ

瞬間、唇に感じると思っていた熱の代わりに、首筋にひんやりとした冷たい感触



『・・・・?』


不思議に思って、恐る恐る薄目を開けると、
藤ヶ谷の小さな顔が思ったよりも遠くで、くくっと笑いをこらえていた



『なに・・北山・・俺にキスしてほしかったの?』


『な・・っ・・』



ついに、こらえきれなくなったのか、腹を抱えて笑いだす藤ヶ谷を目の前に耳がカッと熱くなった


『お前、俺の事からからかって・・!』


藤ヶ谷のほうに、グッと詰め寄ると、首筋でシャんっ・・と何かが光った


『え・・』

『見てみろよ、ここで』


藤ヶ谷に促されるまま、愛車のバイクのサイドミラーに自分の姿を確認する
首元に光る、ゴールドのチェーン


『お前・・これ!!』

『やるよ、北山に』



それは、出会ったときからずっと、藤ヶ谷が肌身離さずつけていたネックレスだった

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設定タグ:キスマイ , 藤北 , 北藤   
作品ジャンル:タレント
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ピンクピーチ(プロフ) - keitaku125さん» チームワークと、藤北の甘酸っぱい恋模様と、どちらも楽しんでいただけるよう、続編も頑張りたいと思います^^ (2020年6月11日 17時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - まりぶさん» ありがとうございます!次のおはなしもどきどきはらはらでたのしんでいただけるように、構想熟考中です^^ (2020年6月11日 17時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
keitaku125(プロフ) - 続編見たいです!7人のチームワークも好きでしたが両思いなってからの藤北のコンビと信頼感が大好きでした。続編がどんな感じになるのか楽しみです! (2020年6月10日 21時) (レス) id: 533dfc9d96 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みちゅどんさん» ストーリー柄ハラハラドキドキな展開が多いですが…次もそうなると思います(笑)続編も、楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2020年6月10日 19時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - nanacoさん» そう言っていただけて嬉しいです!!続編も、気に入っていただけるように頑張って執筆します^_^ (2020年6月10日 19時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年11月14日 16時

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