検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:131,699 hit

side Ki ページ10

首に絡まる腕、荒い呼吸と、熱い肌
とろけるような目と、半開きの口から漏れる、はぁっという掠れた声…

「きたやまぁ…き、て…ぇ…」



ぷつん


「っ…」


なにか、が俺の中で切れた…

藤ヶ谷の、頭を固定して
その、何度も見慣れていた自分の唇に、

噛み付いた


ミネラルウォーターは、もう、ないけれど


「ふ…んんっ…きたやまぁっ…気持ち、いねぇ…」


コイツ、どこまで意識があるんだかないんだかっ…

トロンとした目で、俺の下に食らいついてくるように、唇を合わせてくる

俺も負けじと、味わうように唇を合わせながら、少しだけ薄目をあけると、
その横顔はまるで藤ヶ谷のように見えた

ってか、もういいや

目を閉じていれば、

そこに見えるのは、藤ヶ谷だけで

藤ヶ谷と、キス…

してるんだ…


そう、思えるから





「んんっ…」

少しだけ、頭痛がして、距離を取ると、目を閉じて、満足そうな俺の顔

あー、この顔じゃなくて…
藤ヶ谷の顔ならっ…



って、何やってんだよ、俺!

ガバッと覆いかぶさっていた藤ヶ谷(見た目は俺だけどな)から、起き上がる

そのまま、藤ヶ谷をそっと寝かして、二人でゆっくりとした甘い時間を過ごした

ふいに、絡まってくる藤ヶ谷の腕

ぎゅっと抱きしめられたままで、
小さく呼吸を繰り返す、そのキレイな横顔を見ながら、俺も眠れるはずがないけれどそっと目を閉じた


なぁ、お前と、こんな距離で抱き合って眠れるなんて…


こんな日が来るなんて、思わなかったよ


少しだけ、アルコールの香る、彼の体を優しく抱きしめ返した

side Ki→←side Ki



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (273 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
763人がお気に入り
設定タグ:キスマイ , 藤北 , 北藤   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月29日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。