side F ページ33
「ふ、ン・・」
漏れる声も、吐息も・・
今はちゃんと、俺として感じられる
それが、堪らなく、嬉しかった
そのまま、お互いに夢中でキスを繰り返した
チュッとリップ音をたてながら、ゆっくりと名残惜しいその唇を離す
「な・・何すんだよ・・・」
さっきまで、お前だって、キスに溺れていたくせに、そういうことを言う
俺の腕の中で、真っ赤な顔をして、濡れた唇で俺を見上げる北山がいた
「ん、やっぱり入れ変わってないね。よかった」
自分の手元を確認する
俺が、冷静にそういうと、北山は頭からプシューッという音が聞こえそうなほど
顔を赤くして怒り出した
「お前、その確認かよっ!!!」
「え」
「ホントマジで最悪っ!!!」
ぷいと、そっぽを向いてしまった北山を後ろからぎゅっと抱きしめた
小さな背中は、今では、ちゃんとちょうどよく俺の中に納まる
安心するサイズ感・・
なんていったら、君はまた怒るんだろうけれど
「藤ヶ谷っ・・は、離せ!」
「ヤダ」
「もう帰る!」
「ヤダ」
「ふざけんな・・わ、!!」
文句を言っている北山の身体をそのまま抱き上げた
「おいバカ!おろせって!!」
「無理」
「ふざけんな、おい!!」
そのまま、うるさい北山を抱えて、寝室のドアを肩で開けた
さっきメイキングしてくれたばかりの綺麗なベッドの上に北山をポスッと下した
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月29日 16時