side F ページ24
冷蔵庫の扉を開けると、そこにとってあったはずのものが見当たらない
「あれ、俺のヨーグルトない…」
「あー、賞味期限明日までだったから食っといたぞ」
「なんで勝手に食うんだよっ!!」
「お前こそ、小食なくせに買い込むなよ!」
「北山の泥棒!!」
「また買えばいいだけだろー」
その口がなにを!!
俺が睨むと、すっかり俺を無視したヨーグルト窃盗犯は、せっかくのオフなのにつまんねぇと、今度はハート形のビーズクッションをぎゅっと押しつぶしていた
おい、形が崩れるっ!
「暇ならお前も家事しろよ」
「えー俺の家じゃねぇし」
「なんで俺がお前の靴下まで洗ってんだよっ」
「だって、藤ヶ谷ンちだし?」
上目遣いで見上げられても、俺の顔のそいつはちっとも可愛くない
俺がぎろりと睨むと、ソファから降りて、しぶしぶ洗濯物を畳みだした
その畳み方だと皺になるだろうが!
っていうか俺のシャツはいいから
自分の下着畳めよ
「なぁ、藤ヶ谷」
雑に畳まれたシャツを手渡しながらの上目遣い
そんな目したってなぁ!
「・・なんだよ。サウナは行かせねぇ」
「違う違う」
「じゃぁなんだよ」
「海好きだよね、藤ヶ谷」
「え・・あぁ、まぁ」
それを聞いた北山は、ぐっと前のめりになって俺の目の前に座った
キラキラした目で俺を見る
「海、行こ!」
「は?」
「デートしようぜ!!」
「はぁぁ??」
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月29日 16時