side F ページ3
「えええ!見ていいの?!」
「は…」
「だって…風呂って、」
「いくら人の家の風呂でもさ、身体が変わっても、風呂くらい入りたいでしょ。別に家の風呂貸すくらい…」
俺がそう言うと、少しだけビールで頬を染めた顔の俺…もとい北山が大きく言った
「え!じゃ、俺藤ヶ谷の藤ヶ谷見ちゃっていいってことね!」
「…」
コイツ、マシで、
殴りてぇ…
俺が、ギロリと睨むと、北山はズルい笑みを見せてひひっとわらった
「お前、くだらねぇこと言ってると、風呂に沈める」
「えー!藤ヶ谷のケチー、俺のムスコ
だって見るんだろー?」
「俺はそんな邪な考えで見ねぇよ!!」
マジで調子が狂う
こんな奴の相手をするのも馬鹿らしくて、風呂場へ向かうと、さっさとお湯をためるべく、支度を始めた
「はいこれ、新品のタオルだから」
「おーわりぃなー」
全く、俺の顔に背格好のくせに、なぜか北山が抜けない、あのチャラい感じは何なのか
タオルを受け取ると、おもむろに服を脱ぎ始めた北山の背中、もとい俺の体
「あ、そうだ!藤ヶ谷!!」
「なんだよっ」
「ついでに、溜まってんなら、ヌイといてやろうか?」
真面目な顔でこちらを振り返った北山を、
思い切り風呂場へ向かって蹴り飛ばした
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月29日 16時