side F ページ19
「あー、寒っ…」
北山が横で肩を震わせた
「北山、先お風呂はいんなよ」
「いや、お前も寒いだろ」
「いや、俺の体が風邪引くのはこまる」
「おい!俺の体はいいのかよ!」
「っ…」
「おい、黙るな!」
「あ、沸いた!」
お風呂の用意ができた電子音に振り返ると、ぐっと手首を掴まれた
「もういい、一緒に来い」
「え、え、えぇ?!」
いっつもこうなんだ
コイツと仕方なく共同生活を始めてから、俺のリズムなんてお構いなしで、いつだってやりたい放題で、勝手に騒ぐし勝手に飲んで部屋を散らかすし…なのにもう!!!
最悪
と、思えない俺は、もうすでに北山に毒されてるに違いない
はぁ、なんでこんな目に…
俺はため息をついたままで、仕方なく、
びちゃびちゃに濡れた洋服を脱ぎ捨てて、洗濯機に放り込んだ
「あ、おい!俺の服なんだから、ネット入れてよ!」
どうやら、北山のお気に入りの洋服だったらしい
無駄にこういうところだけは細かい
やっぱり、最悪かもしれないっ…!!
だけど、言われたとおりに、洗濯機から取り出したトレーナーをちゃんとネットに入れてやる俺は、なんてお人好しなんだろうか
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月29日 16時