君のぬくぬく当番 ページ12
北山と、不本意にも体が入れ替わってしまってはや数日
仕事でもプラベでも気が抜けなくなってしまった、数少ない俺の心安まる場といえば…
ここか、お風呂…
なんてことだ
そんなことを思いながら、温便座に腰を下ろしていると、外から激しくドアが叩かれた
「おい、藤ヶ谷っ!まだ?!俺も!!」
「え…俺もまだ」
「早く!!!マジでやばい!」
ったく…
こんなデリケートな空間にまで…
だけど、ダンダンとドアを叩く北山は、本当に余裕がなさそうだ
イライラしつつ腰を上げる
あぁ、もう…!
「だからいったじゃん!!」
ことの発端は今朝
俺が昨晩遅くに地方ロケから帰ってきたときには北山は寝ていたから、久々に顔を合わせた
「あ、これやばい。もう切れてる」
数日部屋を開けていたせいで、気づけば牛乳の賞味期限が切れていた
後でゆすいで捨てよう
そう思って、テーブルに置いてあったままの牛乳を
「藤ヶ谷〜喉乾いた、これいい?」
寝ぼけたまま、頭を乱暴にかきながらベッドから起きてきた北山がこちらに来た
「あ、それ賞味期限2日切れてるからやめときなよ」
「あ?んなもん、大丈夫だって」
「え!ちょっと!」
気づいたときにはすでに遅し
パックに口をつけてそのままゴクゴクと飲み干していた北山…もとい俺の姿
「だから、やめときなって言ったじゃん!!」
予想通り腹を壊した北山が、トイレから青白い顔をして出てきた
「あー、藤ヶ谷の身体、弱っちぃんだよ!俺は普段腹なんて壊さねーもん」
「ふざけんなっ…俺の体に腐ったもん飲ませやがって!」
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月29日 16時