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side F ページ17

「北山は…もうお腹平気なの?」

「おー、すっかりな!」

目の前で、同じように味噌汁を豪快にすする北山が陽気に笑う


「次から…気をつけてね」

「わかってるって」

「…ごめんな」

「え、なんで藤ヶ谷があやまんの?」


目をキョロキョロさせてこちらを見る仕草は、北山そのもので…
その視線がくすぐったくって、俺はまた味噌汁をすすった


「別に、いーから」


少しだけ濃い味の味噌汁が、
お腹の中をじんわりと温めていくようだった


「藤ヶ谷のおかげで治ってよかったぜ」

「え?」

俺が驚いて顔を上げると、ばちっと合わさった視線

「お前が、すげぇあったかかったから」


そう言って笑った北山の笑顔は、俺の顔をしていても、北山の笑顔のようで、俺の心にも、じんわりと、温かさが宿った


「いつでも温めてやるよ…」


照れ隠しで、下を向いたままそうつぶやくと、


「俺専用のホッカイロだな」


そういった君がまた笑うから、

俺の、頬がまた、温かくなった

君と僕、の事情→←side F



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設定タグ:キスマイ , 藤北 , 北藤   
作品ジャンル:タレント
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月29日 16時

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