検索窓
今日:7 hit、昨日:6 hit、合計:203,020 hit

side Ki ページ47

「ごめん・・でも、」

「みや・・」

「ねぇ知ってる?ニカは、あの日からずっと自分を責めて、泣いてる。千ちゃんは、その様子を見て、苦しんでる。横尾さんだって、もっと早く助けに行けばッて・・」

「宮田!ミツには・・」



玉が、宮田を遮った


「ねぇ?キタミツは?!本当に一番、辛いときに、誰にそばにいて欲しい?誰に聞いてほしい?
俺らは、どんなことだってするよ?でもさ・・」



そういった宮田は、泣きそうな顔で俺と目を合わせてきた



「ねぇ・・キタミツのことを、一番わかってて・・誰よりも、守りたかったのは、
がやさんだよね・・?その、がやさんにしか・・キタミツのことは救えないんだよ・・」




そういった瞬間、黙っていた玉が、急に苦しそうに泣きだした

その、掠れた声に俺も胸が苦しくなる



「・・ふじがやに、は・・」

「キタミツだけが・・辛いなんて、おかしいよ」

「でも・・」

「俺たち、また7人で・・前に進もうよ?」

「っ・・」




「ねぇ、ミツ・・」

「・・」

「俺も、そう思うよ・・ガヤは・・ミツの事、大切だもん・・」


玉の掠れた声、宮田の必至な瞳
二人の、その言葉が、心の奥に凍てつかせた思いを、そっと溶かしていった気がした



二人の視線を感じながら、そっと目を伏せると・・

思い出すのはやっぱり藤ヶ谷の顔




なんで・・消えてくれないんだろう


こんなにも、藤ヶ谷が好きだ

side F→←side Ki



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (215 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
477人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピンクピーチ(プロフ) - あこさま!いつも温かいメッセージありがとうございます!励みにさせてもらってます!!もう少しで幸せな二人編に突入するので、もう少し頑張ります^_^ (2019年11月15日 15時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - こんにちは!更新されるたびに泣きながら読んでます。みんなの心の傷が癒えてふたりがしあわせな時間を早く過ごせることを願ってます。ピンクピーチさまもしんどい部分の更新大変だと思いますががんばってください!応援しております^^! (2019年11月15日 14時) (レス) id: c75777a11f (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みってぃーさん» はじめまして^_^日課にしていただけて大変光栄です!そして、温かいお言葉!こちらこそ泣きながら読ませていただきます!!これからも、更新励みますので、良ければ読んでやってください★ (2019年11月11日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
みってぃー(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!毎日更新されているか確認するのが日課になってます。そして、更新された話をここ最近泣きながら読んでいます。作者様の作品はどれも心に刺さるものばかりで尊敬しています。大変だと思いますが更新頑張ってくださいね。 (2019年11月11日 17時) (レス) id: 4e432f1ab1 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - キスマイさん» ご愛読ありがとうございます!これからは、藤北以外のメンバーの心情も複雑に絡みながら展開していきます…また楽しんでいただけたら、嬉しいです^_^ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。