side M ページ26
無情にも、月日は過ぎていくもので
どんなに辛いことがあっても、必ず・・朝は来るんだ
それが当たり前のようで、とても寂しいことに思えた
それは以前、俺達の大切な人が亡くなったときに、キタミツ自身が言っていた言葉だった
あれ
もうすぐ退院できるキタミツと、がやさんのお見舞いにと、玉の病院の帰りに一人立ち寄ったキタミツの病室の前には、なぜかバタバタと人が出入りしていて、忙しなくスタッフが動いていた
咄嗟に嫌な予感がして、廊下の一番奥のその部屋まで走った
「どいてください！」
俺を押しのけて、白衣のスタッフがその部屋の中へ、飛び込んでいく
額に汗が溜まった
「すいません・・！！北山に・・なんか、あったんですか？！」
「処置中ですので、今は入らないで！」
慌てて近くのスタッフを呼び止めると、年配の看護師さんがキツクそう言った
「え・・なにが、」
そう思って、少し開いた病室のドアを覗き込んだ時だった
「あ、ああああ！！」
叫ぶような、キタミツの声
「落ち着いてください！北山さん！」
「はなせっ！！いや、だぁっ！！」
「大丈夫ですから！！」
泣き叫ぶような、キタミツの声と、制止するっスタッフの声が、入り乱れて
覗いたドアの向こうには、手足を、ばたつかせて、今にもベッドから、落ちそうな
キタミツの姿があった
点滴のチューブが外れて、床に、散乱していて
薬品が小さく水たまりを作っていた
いつものキタミツからは、想像できないような・・
何かにおびえて、泣きじゃくる、姿
「早く、２�奸�」
医者っぽい人が、そう叫んで、キタミツの腕に、細い針が、刺されたのが見えた
「っ・・」
ガクッと、キタミツの身体が、小さく震えて、ベッドに沈んだ
「あ・・・」
「あ、ちょっと！勝手に入らないで」
「何・・したんですか！キタミツ！！」
駆け寄った俺を、白衣のスタッフが制止した
「触らないでください！また発作を・・」
「発作？！」
ベッドには、涙の痕を頬に残したキタミツが、荒く呼吸をしながら、横たわっていた
暴れたせいなのか、病衣が、乱れていて・・
それだけで、俺の心は痛んだ
「どこか・・まだ悪いんですか？！傷が何かっ・・・」
「落ち着いてください、寝ているだけですから！！」
スタッフに制されて、俺はやっと落ち着きを取り戻す
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ピンクピーチ(プロフ) - あこさま！いつも温かいメッセージありがとうございます！励みにさせてもらってます！！もう少しで幸せな二人編に突入するので、もう少し頑張ります^_^ (2019年11月15日 15時) (
レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - こんにちは！更新されるたびに泣きながら読んでます。みんなの心の傷が癒えてふたりがしあわせな時間を早く過ごせることを願ってます。ピンクピーチさまもしんどい部分の更新大変だと思いますががんばってください！応援しております＾＾！ (2019年11月15日 14時) (レス) id: c75777a11f (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みってぃーさん» はじめまして^_^日課にしていただけて大変光栄です！そして、温かいお言葉！こちらこそ泣きながら読ませていただきます！！これからも、更新励みますので、良ければ読んでやってください★ (2019年11月11日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
みってぃー(プロフ) - いつも更新ありがとうございます！毎日更新されているか確認するのが日課になってます。そして、更新された話をここ最近泣きながら読んでいます。作者様の作品はどれも心に刺さるものばかりで尊敬しています。大変だと思いますが更新頑張ってくださいね。 (2019年11月11日 17時) (レス) id: 4e432f1ab1 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - キスマイさん» ご愛読ありがとうございます！これからは、藤北以外のメンバーの心情も複雑に絡みながら展開していきます…また楽しんでいただけたら、嬉しいです^_^ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピンクピーチ
| 作成日時：2019年10月23日 15時
