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side S ページ14

ニカが、俺に救急車を誘導してきてといったとき、何か違和感はあったんだ

だけど、ニカの首筋の血の跡を見たら、
ここは俺が行くべきだって、すぐに思って、
俺はミツの状態を確認する間もなく、表へ向かった


ニカが、どんな思いで俺を、いや、
残された俺たち全員を思って、そうしたのかはわかっていなかったんだ


あれから、各自解散になって、
結局、遅かったこともあって、宮田は玉の病院に付き添って戻り、
俺と、ニカと、横尾さんは、朝まで病院のデイルームで待たせてもらうことになった

看護師さんと思わしき人が、空いている家族用のベッドを貸してくれると言ってきてくれたけれど、俺達三人は、そんな、熟睡できる状況でもなくて

結局、ソファにもたれたまま、さっきから、
暗闇の中でついている、自動販売機のボタンの明かりをぼんやりと見つめていた


「建永・・寝れない?」

横尾さんがこちらを窺っていた

「ん・・大丈夫・・」

「無理、すんなよ・・」

そういって、俺を気遣う彼の目は、ミツや、がやさんのそれと同じだった


ねぇ、二人は・・いつになったらまた、笑ってくれるかな

『千賀ーここのダンス繋ぎ考えておいてよー』

『なーなー、一緒に肉いこーぜー』

ミツの・・無邪気に笑う顔が好きだった
俺よりずっとお兄ちゃんなくせに、俺と同じくらい子供っぽく笑う笑顔が好きだった
その笑顔は今、真っ黒に汚されてしまったのか
ねぇ、ミツ・・・・


ミツはいつだって、優しくて、やんちゃに見せてるけど
本当は誰より熱くて真面目で・・・
そんなミツの見せてくれる世界が好きだったよ

がやさんも・・きっと、そんなミツが好きだから

あんなにボロボロになっても、ミツを守ってくれたんだよ・・


ミツに、早く目を冷ましてほしいと思う反面で、目を冷ましてこの辛い現実をまた認識させられるのかと思うと、ミツが、可哀想でっ…

そんなふうに、思う自分が…嫌だ…

でも、ミツと、ガヤさんの気持ちを思うと、
ただ、それしか思えなかった

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ピンクピーチ(プロフ) - あこさま!いつも温かいメッセージありがとうございます!励みにさせてもらってます!!もう少しで幸せな二人編に突入するので、もう少し頑張ります^_^ (2019年11月15日 15時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - こんにちは!更新されるたびに泣きながら読んでます。みんなの心の傷が癒えてふたりがしあわせな時間を早く過ごせることを願ってます。ピンクピーチさまもしんどい部分の更新大変だと思いますががんばってください!応援しております^^! (2019年11月15日 14時) (レス) id: c75777a11f (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みってぃーさん» はじめまして^_^日課にしていただけて大変光栄です!そして、温かいお言葉!こちらこそ泣きながら読ませていただきます!!これからも、更新励みますので、良ければ読んでやってください★ (2019年11月11日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
みってぃー(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!毎日更新されているか確認するのが日課になってます。そして、更新された話をここ最近泣きながら読んでいます。作者様の作品はどれも心に刺さるものばかりで尊敬しています。大変だと思いますが更新頑張ってくださいね。 (2019年11月11日 17時) (レス) id: 4e432f1ab1 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - キスマイさん» ご愛読ありがとうございます!これからは、藤北以外のメンバーの心情も複雑に絡みながら展開していきます…また楽しんでいただけたら、嬉しいです^_^ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月23日 15時

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