それは、タカラモノ 〜第三章 幻影〜

第二章までのあらすじ ページ1

平穏な日々に、急に訪れた不穏な影
二階堂君の不調に気づいていた藤北が、微笑ましく過ごす中、故意か偶然か、メンバーが次々に怪我や、事故に巻き込まれる

そんな中で横尾君にある男が歩み寄る

「藤北の一年前を知っているか」
彼らの関係をほのめかして去っていく男

不信感を抱きつつ、北山君に確認するも、
「藤ヶ谷のことは本気だから」という彼の言葉を信じることに

だが、自分たちが襲われたときにその不審な男と横尾くんの接触を目撃した千賀君は、その不安を二階堂くんに打ち明ける

一方、藤ヶ谷くんのもとに届いた、『復讐はまだ始まったばかりだ』という脅迫文

犯人らしき男を追いかけるも、取り逃がしてしまう
その事を隠したまま過ごす中で、玉森くんが事故に巻き込まれるも、藤ヶ谷君の行動に違和感を感じていた

それぞれのメンバーが、バラバラのまま、
犯人にたどり着けないまま過ごす中、
北山君に魔の手が忍び寄るも、間一髪のところで難を逃れる

藤ヶ谷くんの優しさに触れ、思わず気持ちが緩むも、あいつ等が辛い中自分だけ幸せにはなれないと、彼からの愛情から距離を取る

全て片付いたら、気持ちを伝えようと、ただ抱きあったまま夜を過ごした二人は、笑顔でまたねと別れるも、次に、その笑顔に会うことはなかった


一年前に、プロデューサーとして絶対的な力を発揮していた神崎という男から、関係を迫られた北山くんを藤ヶ谷くんが助けたことに恨みを持っていた神崎は、マネージャーの大石やメイクとして潜伏していた女と結託して、藤北の二人を攫ってしまう

そんな中、以前二階堂君が、神崎に接触をされ、その事実をねじ曲がった形で知らされるも、周りに言えずに脅されていたことをメンバーに告白する

藤北の異変を察知した横尾、二階堂、千賀君の3名が救助に向かう中、薄暗い地下室で見たものは、ボロボロにされた藤ヶ谷君が、北山くんを守るようして血にまみれている姿だった

毒で体の自由がきかない藤ヶ谷君の前で、神崎に襲われた北山君

助け出そうとした二階堂くんに、今度は大石が刃を突きつけた…

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