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side M ページ30

ボンヤリと白い天井を見つめながら、まだ痺れの残った腕を軽く上げてみる

辛くは・・ないな


マイクを持つにも支障なさそうだし


隣を見ると、まだ子供のような寝顔で眠っているニカと千ちゃんの姿


さっき病室を訪れた医師から、大体のことは聞いた

何もなくて・・本当に良かった




収録が終わった直後に、感じていた違和感がはっきりとわかった

ソロの仕事がある横尾さんと別れてすぐのことだった
押し寄せる嘔吐感と、上手く呂律が回らなくなっていく感覚

遠くのほうで、千ちゃんが俺の名前を呼んで、だけど、そのほぼ同時に、同じようにニカが床に倒れ込んだ



不安と、恐怖に支配されたまま、人の駆けつける音を人ごとのように聞いていた

気づけば、視界にうつるのは白で、ベッドの上で、腕に違和感を感じて視線を落とすと、規則的な電子音と点滴が、俺の腕に埋まっていた


他の、メンバーは無事だろうか


みんな、心配してるかな・・


そんなことを思っていると、廊下から騒がしく足音が聞こえてきた
その足音だけで、なんとなく、察しがついて頬が緩んだ


「・・玉ッ!!」

「宮田っ!!」


玉の、焦ったような表情に、俺が目を丸くすると、ベッドのふちに手をついて、玉が大きく息を吐いた



「はぁ・・マジで・・俺が死にそうだったよ・・」


ぐったりともたれかかる、玉の背中を擦ってやった


「たま・・大丈夫だよ・・ニカも千ちゃんも、まだ寝てるけど・・大丈夫だよ」

「バカっ、お前、俺より先に死んだら、俺が殺すっ!」


涙目で、俺のベッドの横に膝をついた玉の身体を、まだ痺れの残る腕で引き寄せた


「無理言うなって・・玉、大丈夫だよ」


優し呟くと、疲れ果てた身体で、玉はぐったりと俺に頭をもたれてきた
玉の出演している柔軟剤の、フレグランスがふわっと香った


「やめてよ・・マジでホント・・」

「心配かけてごめんな・・」



俺がそういうと、玉は安心したように、小さく頷いた

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ピンクピーチ(プロフ) - えみさん» ありがとうございます^_^まだ序章ですが、これからもドキドキハラハラしていただけるよう更新していくので、お楽しみくださいませ!! (2019年9月22日 11時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
えみ - ハラハラもあり恐怖感もあり、すっごく気になるお話ですね!!おもしろいです!!続き楽しみにしてます(*´∇`*)応援してます!!! (2019年9月22日 1時) (レス) id: 593c5b68c6 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - 北山アマージョさん» ハラハラしながら、楽しんでいただけたら嬉しいです^_^以前から、お気にかけて下さりありがたいです!!これから、本編も盛り上がって行くので、引き続きよろしくお願いします^_^ (2019年9月20日 22時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
北山アマージョ(プロフ) - こんばんは!今までとは趣きの違うお話しハラハラします!怖いですが、楽しみにしてます!以前も何度もリクエストさせて頂いてたんですが、ニックネーム変えてしまったのですみません。 (2019年9月20日 21時) (レス) id: eca4a61663 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年9月12日 17時

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