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side F ページ26

北山から電話を受けたときに、まっさきに北山に何かあったのかと思って
心臓が止まるかと思った


だけど、北山から聞いた話に、もっと心臓が止まるかと思った



舞祭組の収録があった夕方

出されたロケ弁を食べて、数時間後、一本目の仕事が無事終わったあと
嘔吐と痺れを訴え、病院へ運ばれたということだった



食中毒かと聞いた俺の問いに帰ってきた言葉に、背筋が凍てついた



アイツらの分の弁当にだけ、毒物が混入されたらしい、と





「あ、ガヤさん、キタミツも!!」


ベッドの上で、いつも通りの笑顔を向ける宮田の姿に、心の中が少しだけ軽くなった


「よかった・・お前ら、よかった」

「二カたちは・・」


北山の声で横を見ると、まだ目を伏せたままのニカと健永がいた


「眠っているだけで、命に別状はありません。次期に目を覚まされるかと思いますよ」


看護師さんの言葉に、北山も険しい表情を少しだけ和らげた



「みなさんっ!」

廊下から、バタバタと、大石さんが駆け付けてきた


「大丈夫ですか?!」


息を切らして、病室へと足を踏み入れる
急いできたのか、いつもピシッと着こなしているスーツが乱れていた


「玉森さんにも・・伝えましたが、どうしても抜けられなくて・・すみません、私だけですが」

「いや・・仕方ねぇよ」


北山が呟いた瞬間だった





「すみません、関係者の方ですよね?」


低い声が響き、初老の男性が顔を出す
白衣と、名札から、医者なのかとそちらを振り返る

「みなさんに、お伝えしたいことがあります」


その言葉で、思わずこくんと生唾を飲み込んだ

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ピンクピーチ(プロフ) - えみさん» ありがとうございます^_^まだ序章ですが、これからもドキドキハラハラしていただけるよう更新していくので、お楽しみくださいませ!! (2019年9月22日 11時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
えみ - ハラハラもあり恐怖感もあり、すっごく気になるお話ですね!!おもしろいです!!続き楽しみにしてます(*´∇`*)応援してます!!! (2019年9月22日 1時) (レス) id: 593c5b68c6 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - 北山アマージョさん» ハラハラしながら、楽しんでいただけたら嬉しいです^_^以前から、お気にかけて下さりありがたいです!!これから、本編も盛り上がって行くので、引き続きよろしくお願いします^_^ (2019年9月20日 22時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
北山アマージョ(プロフ) - こんばんは!今までとは趣きの違うお話しハラハラします!怖いですが、楽しみにしてます!以前も何度もリクエストさせて頂いてたんですが、ニックネーム変えてしまったのですみません。 (2019年9月20日 21時) (レス) id: eca4a61663 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年9月12日 17時

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