side Y ページ22
「メンバーなんだ・・別に・・飯行くくらい普通だろ」
「へぇ、じゃぁさ、君の大好きな藤ヶ谷君が、そこの北山君と、寝たって知ってる？」
は・・？
自分の耳を疑う
「お前、適当なこと！！」
「さぁ、疑うなら、自分で聞いてみたら？二人にね」
にやりと口角を上げた男
サングラスの漆黒の奥で、目を細めたのがわかった
「ひどいよね、大事なことは、全部二人で決めちゃって。横尾君だって兄組なんでしょ？一年前だってそうだったよね。二人だけで突っ走っちゃって、ね」
「・・一年、前？」
「あれ、そういうことがあったってことも知らされてないんだ。ごめんねー」
「なんのことだよっ！」
「二人が・・寝たのも、きっとそのあたりだろうけど」
何がおかしいのか、男はさっきから不気味な笑みで俺を射る
「どっちが抱くんだろうねー、やっぱり藤ヶ谷君？意外と北山君だったりして。あ、ごめんごめん、君には辛かったか」
「お前っ・・・」
「ねぇ、好きなんでしょ、藤ヶ谷君の事。消してあげよっか。君の恋敵」
「な・・」
「いいの？このまま藤北が、プラべでも藤北になっちゃっても」
「っ・・おまえ、」
「北山君、抱き心地よさそうだもんね、」
怒りで拳が震えた
「北山君のこと・・本当は邪魔だって思ってるんじゃない？」
「ふっ・・ざけんな！！！！」
握りしめた拳を振り上げると、男は軽々かわして、エントランスの階段を身軽に飛び越えていった
怒りで震える肩が、重い
「お前・・ミツに何かしたらっ・・！」
俺の怒声を気にも留めずに、男は無言で、漆黒の闇の夜へと消えていった
気づくと、足もとには、部屋のカードキーが捨てられていた
何のために・・こんなこと
『君の大好きな藤ヶ谷君が、そこの北山君と寝たって知ってる？』
嘘だ
そう、自分の中で唱えてみても、
先ほどの男の言葉が、俺の頭の中でリフレインして、呼吸が上がっていくのがわかった
ミツと・・太輔が・・・
冷汗が、手のひらを濡らす
アイツ・・何が目的なんだ
真偽のほどもない、不審な男の言葉
だけど、その言葉を聞き流せない俺は・・
ひどく、狼狽していた
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ピンクピーチ(プロフ) - えみさん» ありがとうございます^_^まだ序章ですが、これからもドキドキハラハラしていただけるよう更新していくので、お楽しみくださいませ！！ (2019年9月22日 11時) (
レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
えみ - ハラハラもあり恐怖感もあり、すっごく気になるお話ですね！！おもしろいです！！続き楽しみにしてます(*´∇｀*)応援してます！！！ (2019年9月22日 1時) (レス) id: 593c5b68c6 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - 北山アマージョさん» ハラハラしながら、楽しんでいただけたら嬉しいです^_^以前から、お気にかけて下さりありがたいです！！これから、本編も盛り上がって行くので、引き続きよろしくお願いします^_^ (2019年9月20日 22時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
北山アマージョ(プロフ) - こんばんは！今までとは趣きの違うお話しハラハラします！怖いですが、楽しみにしてます！以前も何度もリクエストさせて頂いてたんですが、ニックネーム変えてしまったのですみません。 (2019年9月20日 21時) (レス) id: eca4a61663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピンクピーチ
| 作成日時：2019年9月12日 17時
