F 10 ページ26
「ね、大丈夫?つよがらなくてもいいよ。また手、つないであげよっか?」
「いらねーしっ!!別に、無理してねーし!」
スプラッシュマウンテンを発端に、なぜかよくわからない意地を張った北山と、無駄に絶叫系のアトラクションを乗り漁り、気づけばあたりは薄暗くなってきていた
木を隠すなら森なのか、意外と軽めの変装でもばれないものだと感心しながら、カチューシャを付けた愛らしい北山を
盗み見る
俺達が二人でこんなところに来ているなんてバレたら、ある意味大スキャンダルだろうな
俺の心配をよそに、北山は口をすぼめてアイスに夢中
その、ぽてっとした赤い唇を見つめて、ふと胸の奥が疼いた
「ん?」
「いや・・ここついてる」
「え?」
「こっち」
指先で、唇の端を汚したクリームを絡めとってやると
不意に、こちらを見た北山の大きな瞳と、ばっちり視線が絡み合う
触れた、唇の熱と感触が、俺の指先を熱くする
お前は、気づかないんだろうね
俺がこんな風に、思っていることを
夢でも、いいから
その唇に、重ねてみたい
自分の中の、熱を
そんなこと言ったら、お前はなんていうかな
「なー、お前、この後のショー見たかったんだろ?」
北山が、今日のスケジュールを確認しながら俺を見た
「ん、あー、うん」
「じゃ、いいとこで見ようぜー!お前のほうが詳しそうだし」
ニカっと笑った笑顔から、白い歯がのぞいた
なぁ、この気持ちは、いつまで隠しておけばいいのかな
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ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» ありがとうございます^_^またどこかで、二人の続きをかけたらいいなと思います!! (2019年10月14日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 完結?おめでとうございます!気に入ってる作品も続きを書いてほしい作品も夢の国キスですー!!私も夢の国に関しては、KさんほどじゃないけどKさん寄りの考え方なので共感しながら読んでました。すれ違っていた2人がやっと両思いになったのでぜひ!続きが読みたいです (2019年10月14日 20時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - ちさん» 投票ありがとうございました!そして早速のコメント嬉しいです(≧▽≦)皆様の反応を参考にさせていただき、もしかしたら続く…かも?(笑) (2019年10月12日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - 実は私が投票したものが素敵な短編に仕上がっていてとても感動です(涙)予想以上の仕上がりで普通に1つの作品として読みたくなりました(*^^*)本当にありがとうございます!これからも楽しみにしてます! (2019年10月12日 20時) (レス) id: 20a7b4a7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - たまももさん» ありがとうございます!!執筆します^^ (2019年9月2日 10時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年8月16日 14時