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膝裏に腕を差し入れて、抱き上げると、やっぱり熱を帯びていて、
ソファに戻してやった北山の身体は、さっきよりもずっと熱い気がした
「お前こそ、俺が気づかないと思った?」
見下ろしたまま呟くと、
俺がそういうと、ビー玉のような目が、揺れながら上目づかいでにこちらを向く
潤んだ瞳と、熱のせいかいつもより赤く見える唇が、俺の感情を簡単に狂わせる
首筋を滴っていく汗
その一滴が、妙に艶めかしい
苦しそうに上下する胸元
鎖骨に触れると、指先から伝わる熱
胸元に手を置いて、ボタンを一つ外してやると、北山が急に後ずさった
「わっ!!な、なんだよっ!!///」
なんだその反応は
お前、未経験の女子かよ
恥ずかしがるその姿すら、なんだか愛らしくみえるのは、贔屓目なのだろうか
「熱こもるだろ、汗かいたままにしておくと悪化するぞ」
先ほど以上に頬を真っ赤にした北山を無視して、シャツのボタンを外して一枚脱がせてやると、ただTシャツになっただけのくせに、気まずそうに俺を睨みつける潤んだ目
汗で張り付いた前髪をかき分けて、その額に、買ってきた冷えピタを乱暴に張り付けてやった
「冷たっ!!」
ビクンと体を揺らしながらソファに顔をうずめた北山が、少しだけこちらを振り返って俺を見た
その視線が、いつもより色っぽくて、思わず緩んでしまいそうになる頬を隠すように眉間に力を入れた
「いつから気づいていてたの・・」
隠していた体調不良がバレて気まずいのだろうか、のぞき込むようにして、唇を尖らせる姿は
まるで子供の様だ
「朝からずっと」
わかるよ、お前のことくらい
俺はいつだって、北山のことを見ていたんだから
そういって大きな瞳と視線を合わすと、長い睫がパタパタと揺れ、北山は戸惑ったように目を伏せた
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ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» ありがとうございます^_^またどこかで、二人の続きをかけたらいいなと思います!! (2019年10月14日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 完結?おめでとうございます!気に入ってる作品も続きを書いてほしい作品も夢の国キスですー!!私も夢の国に関しては、KさんほどじゃないけどKさん寄りの考え方なので共感しながら読んでました。すれ違っていた2人がやっと両思いになったのでぜひ!続きが読みたいです (2019年10月14日 20時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - ちさん» 投票ありがとうございました!そして早速のコメント嬉しいです(≧▽≦)皆様の反応を参考にさせていただき、もしかしたら続く…かも?(笑) (2019年10月12日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - 実は私が投票したものが素敵な短編に仕上がっていてとても感動です(涙)予想以上の仕上がりで普通に1つの作品として読みたくなりました(*^^*)本当にありがとうございます!これからも楽しみにしてます! (2019年10月12日 20時) (レス) id: 20a7b4a7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - たまももさん» ありがとうございます!!執筆します^^ (2019年9月2日 10時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年8月16日 14時