0歳のママ 1 *リク ページ24
ASide
雅「あぁっ!!
動いたよ、A。動いた!!」
「うん。動いたね。」
雅「動いたって!!
ねぇ翔にぃ、動いたんだよ。
なんかね、くにゅって!!」
翔「わかった、わかった(笑)
よかったな、動いてくれて。」
智「いつも雅紀が触ってるときだけ
動いてくれなかったもんね。」
潤「赤ちゃんも空気読んでたんだよ。
こいつの時は別に動かなくていっか、って(笑)」
雅「えぇ〜ひどいよ〜
ほら、まーくんだよ〜。早く出ておいで〜」
和「まだダメ(笑)
いま出てきたら大変だよ。」
雅「そっかぁ〜。
じゃあ、まだ出てこないでね〜
もうちょっとママのお腹の中でのんびりしてて?」
胎動を感じられるようになってからというもの、
おにぃ達は毎日のように私のお腹に手を当てている。
雅にぃなんて今日初めて動く瞬間に遭遇したから、
テンション上がっちゃって。
みんなに散々つっこまれても、
ずっとデレデレの顔で笑ってた(笑)
バカだな〜って言ってるおにぃ達も
本当にいい笑顔してくれてるから、私もつられて笑顔になる。
こんなふうに笑えるようになるまで、
すごく時間がかかったんだけどね。
数か月前までは絶望しかなくて、
おにぃにもすごく迷惑かけちゃったけど、
今はお腹の中の赤ちゃんに会えるのが楽しみでしょうがない。
何度も自分を責めた・・・
何度もこの子と会うことを諦めようと思った・・・
でも、今はこの選択をして、よかったと思ってる。
みんなと一緒なら、大丈夫って思える。
翔「A、音聞いていい?」
「うん。いいよ。」
翔「じゃあ失礼して。」
雅「あ゛ー!! だめだめだめ!! だめー!!」
翔「なんだよ、うっさいなぁ。」
翔にぃが私のお腹に耳を付けようとしたら、
雅にぃがすごい勢いで翔にぃの腕をひっぱった。
そんなに必死にならなくてもいいのに(笑)
雅「そんなのダメだよ!!」
和「変態!! へ・ん・た・いー!!」
潤「おまわりさ〜ん、こっちで〜す!!」
翔「おいこらっ。
俺を犯罪者扱いすんじゃねぇ(笑)」
和にぃと潤にぃも加わって、さらにヒートアップ(笑)
盛り上がってるのはいいけど、
うちにはもう一人いるってこと、忘れてない?
翔「あぁー!!智にぃ!! 離れろ、今すぐ!!」
4人がわちゃわちゃしてるときに
智にぃが静かに私の隣に座ったから、
ポジションを横取りされた翔にぃはプンスカモード。
でも、他の3人は声を上げて笑ってた。
変態よりは智にぃの方が安心だわ。って(笑)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2013年3月23日 18時
