歯医者さんデビュー!! 9 (結心) ページ9
潤Side
智「楽しかったねぇ、結心。
歯医者さんって、楽しいものいっぱいでしょ?」
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そう笑顔で言う智にぃに、結心もニコニコとしながら“うん”と答えていた。
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楽しいと思ってくれたならよかったよ。
俺はちょっと焦ったけどね。
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潤「さてと!! じゃあ続きをしようかな。
パパねぇ、すこ〜しだけバイキンさんいたから、退治しちゃおうね。」
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結「ばいきん・・さん・・・・」
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潤「バイキンさんいたらパパ可哀想だもんね。
はい、じゃあお口開けてください。
ちょっと大きい音するけど怖くないですからね〜」
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軽くタービンをから回しして結心に音を聞かせておいた。
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キュイーンという不気味な音に体をビクッとさせてたけど、まだ泣いてはいない。
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俺、もしかしたら大泣きされるんじゃないかと思ってたんだけど、
自分がやられるのじゃなければ案外大丈夫なのかな。
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潤「はーい、おしまい。
どう? 痛かった?」
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智「ぜーんぜん痛くなかったよ。
ねぇ、ゆいちゃん。
ゆいちゃんもさ、潤くんに診てもらおうよ。
パパ痛くなかったから。ゆいちゃんも痛いのないよ。」
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結「じゅ・・・・くん・・・・
・・・いたい・・・しない?」
潤「うん。痛いことしないよ?
さっきパパの見てたでしょ?
痛くないよ〜って言ってたもんね。」
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結「うん・・・・・・」
潤「ん。
じゃあパパに抱っこしてもらおっか。」
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イスに寝ている智にぃの上に結心を寝かせると、
智にぃが結心の両手をギュッと握って動かないようにしてくれた。
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結心にエプロンをつけてやって、小さな口にライトを合わせる。
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ここまでやってまだ泣いてないとは・・・
すごいぞ〜、ゆいちゃん!!
俺、本気で嬉しいぞ〜(笑)
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潤「じゃあまずは、これを使うよ〜
さっきパパもやってたねぇ。
ゆいちゃんもできるかな〜?」
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ミラーを見せながら、口元をちょんちょんってたたいてみる。
頼むから口を開けてくれ・・・
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潤「怖くないよ〜
ほら、痛いのないからね〜。はぁい、あーん。」
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結「ぁっ・・・・・あーん。」
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やっ・・・・やったぁ・・・・
ようやく第一関門突破したよ!!
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ホッとした俺の顔を見た智にぃは、
結心のお腹をポンポンとしながら、俺にニッコリと笑顔を向けていた。
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
