胃腸炎 6 (雅・和) ページ38
翔Side
和「あぁっ!! やだやだっ!! んんー!!」
.
.
あれだけ落ち着いていた和が泣き出したのは、
お腹の触診を終えて検査をし始めたとき。
.
.
さすがにここで泣かないのはあり得ないと思ってたから、
予想通りと言ったらそうなんだけど・・・
.
.
.
これまでで一番の抵抗をみせている和に、
松岡先生も苦笑いをしながら困っていた。
.
.
松「こういうときは・・・・どうすんだ?」
.
ベッドの上でジタバタしながら暴れまくっている和に、
松岡先生も手を出せなくなったようだ。
.
.
翔「こういうときはですね・・・・・・力技です・・・」
松「まぁ・・・早くやってやった方がいいか。
もう一人の弟くん、泣いちゃってるしな。」
.
.
えっ、と思って後ろを見ると、雅紀が和の様子を見ながら涙をこぼしていた。
.
そりゃ、こんなの見れば怖くもなるよね。
逃げてないだけえらいよ。
怯えすぎて動く余裕もないのかもしれないけど・・・
.
.
.
松「お〜い、サポート入って〜」
.
松岡先生が看護師に指示をだすと、
おばちゃんナースがやってきて和の体をがっちり固定した。
.
.
松「翔は足押さえて。
ごめんな、ちょっとだけ我慢。」
.
和「ああぁぁっ!!・・んっ!!・・んんーー!!!」
.
.
先生が和のおしりに綿棒を入れてグリグリすると、
不快 感から逃れようとする和がバタバタと暴れだした。
.
もう力が強くて蹴飛ばされそう。
.
.
松「おぉ、おぉ、すごいな。暴れすぎ(笑)
ほら、もう終わりだよ。」
.
和「んぁっ!!・・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ・・・ｳｯ・・」
松「おっと・・・吐くか?
翔、これ持ってやれ。」
.
.
先生から渡されたガーグルベースンを和の口元につけてやると、
背中が大きく波打って和の目からポロポロと涙がこぼれてきた。
.
.
翔「和、我慢しないで出しちゃおう。
ほら、大丈夫だから。」
.
軽く背中をたたいてみるものの、和の口からは唾液しか出てこない。
.
苦しそうな声を出しながら何度もゴクンと唾を飲み込んでいるだけで、
波打つ背中はいつまでたっても落ち着かなかった。
.
.
.
出しちゃったほうが楽だと思うんだけど・・・・
.
どうするかな・・・・無理にでも吐かせちゃったほうがいいか・・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
