生理痛 5 (ママ) ページ27
智Side
智「じゃあ、検査しようか。」
「えっ・・・・・・・」
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泣きそうな顔をしているAにそう言うと、
さらに泣きそうな顔になって、目を潤ませている。
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このままだと本気で泣かれちゃいそうだなぁ。
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智「おうちでできる検査をしよう。
ちょっとお腹をグーって押す検査だけど、頑張れますか〜?」
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「それって・・・いたい?」
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智「ふふっ。そんなに怖がらないでよ〜
検査っていうかね・・・ただの触診(笑)
いつもやってる、お腹の触診だよ。」
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「はぁ・・・・なんだぁ・・・・」
智「痛くないから、ちょっとだけ動かないでね?」
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安心したのか、フッと力の抜けたAのお腹に手を当てていく。
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軽くクイクイと押してみたけど、特にしこりみたいなものがあるわけでもなく、
このときはただの生理痛だろうと思っていた。
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だけど、次の時も、その次の時もAのお腹の痛みは治まる様子はなく、
毎月、痛みで寝込むこととなった。
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さすがにこれは心配だ。
なにか病気が隠れている可能性だってある。
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“病院に行って診てもらおうね”
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この一言をいうために、僕は気合を入れて、Aの部屋に入った。
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智「A〜、お腹はどう?
まだ痛いかな。」
「ん・・・・・ちょっとましになってきた・・・
ごめんね・・・ゆい、だいじょうぶ?」
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智「うん、大丈夫だよ。
今、和がお風呂入れてくれてる。」
「そっか・・・・んんっ・・・ったぁ〜・・・」
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智「ん? 腰痛いの?」
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ベッドから起き上がろうとしたAが、顔を歪ませながら腰を押さえた。
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腰まで痛くなっちゃうのか・・・女の子は大変だ。
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智「無理に起きなくていいから。
ちょっとマッサージしてみようか。横向きになってごらん?」
「ん〜・・・いいよぉ〜・・・」
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智「まぁまぁ、そう遠慮せずに。
少しは楽になるかもしれないよ?
マッサージくらいなら、恥ずかしくないでしょ?」
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「ん・・・・・・い・・いたくしないでね?」
智「わかってます(笑)
痛くなんかないよ。はい、力抜いて〜」
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泣きそうな顔してさ、すぐに不安になっちゃうの。
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そんなに僕、いつも痛いことばっかりしてるのかなぁ(笑)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
