隠したい痛み 9 (ママ) ページ30
松岡Side
まったく、口を開けば同じことばかり言って。
久しぶりに顔を合わせたから緊張しているのか、俺に会った不運に落ち込んでいるのか。
下を向いたまま暗い顔しかしねぇんだもん。
松「どうだ？気分悪くないか？」
「はい…先生忙しいのに、すみ…」
松「わかった。もうわかったからな」
気にしなくていいと言っているのに、コクンと頷いた後にまた謝ろうとしてくる。
口をふさぐわけにもいかないから、ベンチから立ち上がって言葉を遮ってやった。
松「今度言ったら抱っこして院内まで連れてくぞ？」
そんな目立つことをしたら絶対に嫌がるだろうと思ってさ。
冗談で言ったのに、ブンブン首を横に振って拒否をしてくるんだから。
可愛いよなぁ。
俺の言うことを真に受けたらダメだ(笑)
松「落ち着いたかな。ちょっといくつか聞いてもいいか？」
目の前に立っている俺が気になったのか、ようやっとAが顔を上げて目を合わせてくれた。
腰をかがめて膝に手をつきながらニコリと笑ってみる。
こうやった方が怖くないんだろ？
な、翔。
「聞くって…なにをっ…です、か…？」
…おい。
おかしいじゃないか。
せっかく縮まったAとの距離が、また離れてしまっていないか？
思いっきりビビってるぞ。
松「今日はどうした？翔に会いにきたか？」
俺の笑顔じゃ兄ちゃんのようにはいかないようだ。
すぐに作戦を変更して、もう一度隣に座りながら顔を見ることなく聞いてみた。
あ、翔。
お前、あとで呼び出すからな(笑)
「診察…です…翔にぃが今日来て、って…」
松「そうか。一人で来た？」
ゆっくり一度頷いた横顔は、つい数分前よりさらに暗くなっている。
表情からして患者としてここにきたんだろうとは思っていたが…
やはりそうだったんだな。
松「翔に連絡取ってみようか？
Aが病院にきてることは知ってる？」
いや、翔が予約をしたのなら知っていて当然だな。
待ち合わせでもしてるか。
「早く着きすぎちゃって…まだ30分以上あるんです」
松「それでこんなところにいたのか。
時間あるなら、おじちゃんとちょっと話でもしとくか？」
こんな不安そうな顔してちゃあ、一人で置いておくわけにはいかねぇよな。
「おにい…さん…」
松「ハハっ、優しいなぁAは。
いいんだよ、おじちゃんで」
もうお兄さんなんて歳でもないって。
まあ、実年齢よりは若く見られるけどな(笑)
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琴子(プロフ) - また長くなっちゃった…。読んで頂けるだけでうれしいので、この続きはPart18で。お返事あるとヤッター！って喜んでる私ですが、じゃないと終わらない…。嬉しい(*^^*)けど！また(^-^)/ (2016年11月9日 17時) (
レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - って、ちささんの作品ファンなら皆さんそうだと思います。それだけ好きです。次回からはPart18との事。おめでとうございます＼(^o^)／こちらこそ、毎晩の更新にお返事ありがとうございました。必ず、次回も来ますからね、楽しみにしてます！ (2016年11月9日 17時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - またお返事頂いて嬉しいです！ びっくりしましたぁ？当然です〜。な〜ん〜て。正直、言えば忘れてるとこもあるかも知れませんが、誰のお話ってなれば、今までのお話が頭に浮かぶしさらにはその中の言葉まで。 それだけハマりすぎてます。 (2016年11月9日 17時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 琴子さん» そうなんです！前回と少し繋がっていましたので、白衣のところはあえて入れていたシーンだったんです。コメントを読んでびっくりしました。気付いていただけて、とても嬉しいです。毎日読んでいただき、ありがとうございました！次回もまた読んでいただけると幸いです (2016年11月9日 0時) (レス) id: 11255fdd0d (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 更新もお返事も！とっても嬉しい(*^^*)ありがとうございます！ここんちのやつの謝るとこ。妹のエピソード。妹好きの私には(T_T)松岡先生の白衣今度は翔兄の為に。物語がつづいてるって感じられました(#^.^#)またほんとに気軽にお邪魔しまっす！また(^-^)/ (2016年11月8日 16時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2016年8月7日 1時
