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先程まで笑っていたかと思えば急に真顔になって私に近づいてくるゲス糖分…ではなくグルさん。
私の机に手をやり顔のみを近づけてくるから動揺した。
誰だって完成された美しさと宝石のように光る瞳が近くにあれば冷静になれるわけが無いからな…さすがの私も何かしらの反応をする。
『近いです…少し位は離れてもらいたい。』
グ｢お前は…なぜ怯えない。
悪魔族は人間よりも強く恐ろしい存在であることが人間にとっての常識なのだろう？｣
それはそうか…人間は悪魔族よりも弱い生き物だ。
特に私は女、同じ人間である男よりも弱い
まあ理由としてあげられるのなら…これくらいだな
『フンッ！』
グ｢がぁッ！？
いきなり何をするんだ！｣
なんの予告も合図もなしに椅子から立ち上がり頭突きをくらわせればお互いに患部を抑えて悶絶をする。
私は頭、彼は顎だから何となく顎の方が痛いだろう。
『痛い…でもこれで理解出来ましたでしょう？
悪魔族が怖くてこんなことはしませんから。』
未だに痛む頭を優しく撫でて涙目で睨むと、相手もこちらを睨み返してきた。
まさか本当に頭突きをしてくるとは思わなかったんだろうな…さっきから驚きの表情のまま固まっている。
グ｢確かに…悪魔族に対する人間の行為とは思えないから驚いた。
でも、A･アデールならやることかもな。｣
ニヤリと笑って私の顎を指で上げると紅い瞳を近づけてきた。
惹かれている、私はこの目が怖くて仕方がない。
『私…昔から貴方のこと苦手です。』
グ｢私は昔から君に対する興味が尽きない｣
バッと手で払って距離をとると、私は捨て台詞を吐いて部屋を出ることにした。
この先もよろしくという意味と、二度とこんなことしたくないという意味のこもったこの言葉を彼は理解してくれるとは思えないが…こればかりは当たって砕けろの精神だ。
『この学園を去るその瞬間まで、私はこの学園正当団の団長で居続ける…だからあなたもその瞬間まで生徒会長として君臨してください。
かの有名な“悪魔王”のようにね…。』
彼を見た瞬間、私の中に思い浮かんだものは悪魔の王そのものだった。
彼は将来この世界に名を轟かす王になる
それが悪魔族なら悪魔王になりそうな風格である。
ガチャりとしまった扉の先に続く廊下を歩くと、いつの間にか夕焼け小焼けのカラスが鳴いていた。
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りんご(プロフ) - 初コメ失礼します！面白くて一気読みしちゃいました☆ (2021年8月19日 16時) (
レス) id: 0e9f08b2f2 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム(プロフ) - やべぇっす、めっちゃ面白いです！これからも応援してます！ (2021年8月9日 23時) (レス) id: 85fdf7e712 (このIDを非表示/違反報告)
だいあ - はつこめ失礼します！syq君が変人扱いされてて草wwwwっと更新頑張って下さい！ (2021年6月29日 19時) (レス) id: f74d1487fa (このIDを非表示/違反報告)
MasudaHana1023(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!この作品、今日から読み始めたのですが、時間を忘れて最初から最後まで読んでしまいました！お体を大事にしてください！応援しています！長文失礼しました (2021年6月13日 21時) (レス) id: 4c93b04cf1 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - お誕生日おめでとうございます！！……たのしく読ませていただいてます！これからも頑張ってください応援してます！ (2021年6月13日 21時) (レス) id: 968d9b147a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年6月8日 20時
