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巨大な影の正体は強大な力を持つ魔物
学園が所有するダンジョンだから厳重に閉ざされていた扉で魔物が出ないようにしていると聞いていたのにこれはどういうことなの？
やっぱりお姉様の言っていたことは正しかった…ダンジョンでは何が起こるかわからない
そしてダンジョンの外にいてもそれは同じだと
ギラギラとした獣の瞳はこちらを見ていて私の体は完璧に動けなくなった
それだけではない、強大な力を前に屈して恐怖すら感じることが出来なくなってしまったのだ。
終わる…私の人生が終わりを告げる鐘が鳴る
一歩一歩近づく足音に腰が抜けてその場に座り込むと足元に涎で出来た湖がこちらに広がってくる。
こんな時になって幼い頃お姉様と過ごした楽しい日々を思い出すなんてなんて酷いのだろう
短い間だがまたお姉様と共に過ごせた事が幸せだった。
幸せな感情を味わったまま、私は目を閉じた
ゾ｢マリーッ!!｣
グイッと何かに引っ張られてようやく我に返った
ゾムくんの声がした…でも姿は見えないのだ
じゃあ私を抱きしめているこの優しい感覚はなんだろう。
マ｢え…どこに…！
ゾムくん!?｣
ゾ｢正解、アンタの友人ゾムくんでーす｣
ケラケラと笑って私を振り向かせるとその時やっと姿が見えた。
衝撃でフードが外れてしっかりと顔が見えた
と言っても前髪が長くて目が見え隠れするけど
ゾ｢…っと
あんまりのんびりしてる暇ないでぇ…！｣
私を抱いたまま立ち上がるとじっとある方を向いて決して目を逸らすことの無いゾムくん
私もつられて向けば、そこには先程の魔物がまだ居た。
ここから逃げるのも一つの手だけど、あの魔物が物凄いスピードで走れる所を見てしまったから逃げるのは良いとは言えない
となると戦って隙を見つけるしかないけど…私達は先日入学してきたピカピカの一年生だ。
ゾムくんと私…お互いにどんな魔法が使えてオリジナル魔法が使えるかどうかだってわからない
私だって…オリジナル魔法を生み出せていないのに役に立てるわけが無い
…いや、ゾムくんなら助かるかもしれない
マ｢ゾムくん…私を置いてさっきの魔法を使って逃げて｣
ゾ｢……あ？｣
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りんご(プロフ) - 初コメ失礼します！面白くて一気読みしちゃいました☆ (2021年8月19日 16時) (
レス) id: 0e9f08b2f2 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム(プロフ) - やべぇっす、めっちゃ面白いです！これからも応援してます！ (2021年8月9日 23時) (レス) id: 85fdf7e712 (このIDを非表示/違反報告)
だいあ - はつこめ失礼します！syq君が変人扱いされてて草wwwwっと更新頑張って下さい！ (2021年6月29日 19時) (レス) id: f74d1487fa (このIDを非表示/違反報告)
MasudaHana1023(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!この作品、今日から読み始めたのですが、時間を忘れて最初から最後まで読んでしまいました！お体を大事にしてください！応援しています！長文失礼しました (2021年6月13日 21時) (レス) id: 4c93b04cf1 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - お誕生日おめでとうございます！！……たのしく読ませていただいてます！これからも頑張ってください応援してます！ (2021年6月13日 21時) (レス) id: 968d9b147a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年6月8日 20時
