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重たい雰囲気を纏うダンジョンの扉の前で行ったことはあまりにも気が抜けそうで…
ゾ｢チッス！俺、ゾム･リムっちゅうねん｣
チ｢チーノ･オロンジュですよろしく｣
ｼｮ｢…ショッピ･ヴィオレ｣
マ｢えっと…マリー･アデールと申します｣
私が名前を言えばチーノくんとショッピくんはこちらを見て驚いた顔をした。
この学園に来てから自己紹介が苦手になりつつある
お姉様は尊敬してるし大好きだけど、この学園でお姉様が活躍すれば私の心に残るのは僅かな劣等感のみ
アデールの名前は両親が犯してしまった事件により汚れた名前となったが、お姉様の活躍でどうにか没落した一家にはなってない
マ｢えっと…出来ればマリーって呼んで欲しいな
アデールってお姉様もいるからわかりにくいでしょ？｣
ヘラヘラと笑っていたらチーノくんはにっこりと優しく笑って私の手を取った。
チ｢教室では見なかった…ということはクラスが違うのでしょうか？｣
マ｢そうですね、私はAクラスにいるけどあなたは見ませんでしたし｣
優しい笑みをずっと浮かべて疲れないのかしらなんて関係ないことを考えてたら横から手が伸びてきた。
突然私の手を掴んで引っ張ってきたものだからバランスを崩して前のめりになった…が、それをわかっていたかのようにがっしりとした腕で私を支えてくれた。
マ｢…ゾムくん？｣
私を抱きしめるゾムくんの顔を見れば前髪の隙間からギラギラと光るエメラルドグリーンの瞳があってゾクリと背筋が凍った。
ゾ｢…マリー行くぞ｣
マ｢ちょっ…行くって何処に？｣
私の腕を掴んだままクルリと方向転換をして歩き始めたゾムくんについて行く形となった私はちらりとチーノくん達を見ながらも前を向いた。
いきなりゾムくんの機嫌が悪くなったのは気のせいではないはずだ
私の話も聞かないでズカズカと歩き続けるゾムくんが嫌で必死に繋いだ手を振り離すとようやく私の方を見てきた。
その目が私にはとても怖く見えて身体が震えたけど、勇気をだして聞いたんだ。
マ｢ど…どうしたの？急に手を繋いできたからびっくりしちゃったよ｣
ゾ｢…あぁ、すまん｣
ゾムくんはそれだけ言ってまた歩き出してしまった。
なんだかモヤモヤする
ゾムくんが私の手を掴んで二人のもとを離れた理由がわからなくて、どうしたんだと聞いても何も答えてはくれなかった。
その日、私はずっとゾムくんの行動が気になって仕方がなかった
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りんご(プロフ) - 初コメ失礼します！面白くて一気読みしちゃいました☆ (2021年8月19日 16時) (
レス) id: 0e9f08b2f2 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム(プロフ) - やべぇっす、めっちゃ面白いです！これからも応援してます！ (2021年8月9日 23時) (レス) id: 85fdf7e712 (このIDを非表示/違反報告)
だいあ - はつこめ失礼します！syq君が変人扱いされてて草wwwwっと更新頑張って下さい！ (2021年6月29日 19時) (レス) id: f74d1487fa (このIDを非表示/違反報告)
MasudaHana1023(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!この作品、今日から読み始めたのですが、時間を忘れて最初から最後まで読んでしまいました！お体を大事にしてください！応援しています！長文失礼しました (2021年6月13日 21時) (レス) id: 4c93b04cf1 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - お誕生日おめでとうございます！！……たのしく読ませていただいてます！これからも頑張ってください応援してます！ (2021年6月13日 21時) (レス) id: 968d9b147a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年6月8日 20時
